2020月10月24日

ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2020 第5節対戦結果レポート

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ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2020 第5節対戦結果レポート

前半戦の最後となる第5節を迎えた『ストリートファイターV チャンピオンエディション』のカプコン公式チームリーグ戦“ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2020”。

第4節ではここまで猛威を振るっていたセスの敗北が目立ったほか、第3節まで伸び悩んでいたチームが活躍し大きくポイントを伸ばすなどチームや選手の勢いに浮き沈みが見られる内容となった。

本記事では第5節の各マッチにおける試合内容のレポートはもちろんのこと、各チームのメンバー起用やキャラクターBANにおける戦略の狙いなどについても考察。

後半戦を視野に入れ少しでもポイントを稼ぎたい状況の中、各チームがどのような戦略で前半戦最終節に臨んだのかその一部始終を振り返っていこう。

INDEX

[目次]


ストリートファイターリーグ:Pro-JP 2020のルール

・1ラウンド99秒、2ラウンド先取制。2試合先取で勝利。
・各マッチは先鋒・中堅・大将戦を行い、勝利すると先鋒、中堅は1ポイント、大将のみ2ポイントを獲得。
・全10節を終了した時点で総合獲得ポイントの上位3チームがグランドファイナルへ進出。
・各チームは4人で編成され、各マッチごとに出場する選手を選ぶことができる。
・各マッチでは出場選手3名が発表された後、相手チームが使用するキャラクターを1体指定し、そのマッチ内で使用不可能にすることができる(キャラクターBAN)


SECTION5 第5節組み合わせ

第5節の組み合わせは、

モモチスプラッシュ 対 マゴスカーレット
トキドフレイム 対 ネモオーロラ
ウメハラゴールド 対 フードガイア

と前半戦最終節ということで各チーム同士が初対戦となる最後のカードになった。

最注目はMATCH3のウメハラゴールドとフードガイアのマッチアップ。ウメハラゴールドは、第4節を全勝しており現在総獲得ポイント9ポイントの4位。それに対して、フードガイアは第3節まで好調だったものの、第4節ではチームとしては初の敗北となってしまい、総獲得ポイント10ポイントで得失点差により3位という状態だ。この直接対決の勝敗は今後に大きく影響を与えるため、他チームにとっても重要な一戦である。

次点でMATCH2のトキドフレイムとネモオーロラの戦いも見逃せない。トキドフレイムは、現在2位。対するネモオーロラは、総獲得ポイント13ポイントの単独首位である。ここでネモオーロラがポイントの大量獲得に成功すれば盤石な状態になるため、それを阻止すべくトキドフレイムの活躍が期待される形となっている。


【MATCH1】モモチスプラッシュ 対 マゴスカーレット

・出場選手

MATCH1では現在5位のモモチスプラッシュと6位のマゴスカーレットが激突。徐々に調子を上げてきているモモチスプラッシュに対して、マゴスカーレットはなんとしてでもここでポイントを稼いで後半戦に繋げたいところ。

モモチスプラッシュはももち、藤村、ジョニィの3名を選出。対するマゴスカーレットはマゴ、もけ、水派を選んだ。どちらのチームも最安定となる布陣で真っ向からぶつかり合うことを選んだようだ。

・BAN対象キャラクター

BAN対象の選択ではモモチスプラッシュはセスが、マゴスカーレットはコーリンが選択された。

モモチスプラッシュとしてはもけのラシードも選択肢にある中、今節では水派をターゲットに選択。ここはひとまず順当な選択と言えるだろう。

それに対しマゴスカーレットは一工夫を入れた印象。他チームが藤村の春麗をBAN対象にしてきたのに対して、ここでももちをターゲットにセスを選択。ももちは他にもコーリンやケンなどの選択肢があるため比較的BAN対象からは外されていたが、マゴスカーレットとしては大将戦の2ポイントを見据えて、調子を上げてきているももちのメインをBANして大将以外で運用させるのが狙いと見えた。

・先鋒戦:ジョニィ 対 水派

先鋒戦はジョニィのGと水派の是空がマッチアップ。モモチスプラッシュは、なかなか結果の出せないジョニィをプレッシャーのかかりにくい先鋒で起用。

対するマゴスカーレットも、定石といえるBAN対象となった水派を先鋒に選出。戦略の違いはあれど、どちらにとっても想定内であろうオーダーとなった。

ここまで両者は試合の中で調子の良さを感じさせるものの、一歩及ばず勝ち星を挙げていない。そんな互いがぶつかり合うことにより、勝者がチームに良い勢いを生み出すことが期待された。

是空は、“老”と“若”という性質の違う2つの戦闘スタイルを適宜切り替えながら戦うのが持ち味である。試合序盤は、水派“是空”が中距離を得意とする“老”を選び、ジョニィ“G”の必殺技を強化することができるG固有のシステム“プレジデントゲージ”を容易に上げさせない狙いを見せた。

試合は、そんな堅実さからペースを握ろうとする水派“是空”と、要所に大きなリターンを狙う選択肢でプレッシャーをかけるジョニィ“G”という構図に。

先に画面端に追い詰めたのは水派“是空”だったが、ジョニィ“G”は前ジャンプによる位置入れ替えや“置き技”の立ち強パンチを上手く通して、不利な状況から脱出することに成功。続く展開では、前ジャンプからのフライングプレジデントで水派“是空”の対空ミスを誘発させ、まずはラウンドを先取した。

続くラウンドでもジョニィ“G”は空中からの攻めと“置き技”でペースを作り、相手に対応を迫っていく。お互いの動きに硬さがみられる中、この積極的な姿勢が功を奏し、大きな体力の先行とともに画面端に追い詰めることに成功。そのまま画面端を維持してラウンドを連取した。

この状況に対し水派”是空”は、2試合目で早い段階から“若”のモードを使うことで、守りではなく攻めの意識に変更。この判断が上手く当たり、1試合目とは一転してペースを取り返したかのような動きで1ラウンド目を奪取する。

しかし、ジョニィ“G”は続く2ラウンド目で、この相手の攻めのスタイルを逆に活用。相手の攻めのリズムに合わせた“置き技”を増やし、リスクを減らしながら体力を奪うことに成功する。続く画面端の攻防を制し、2ラウンド目を取り返す。

“若”の攻めも通用せず、動きに戸惑いが見られる水派“是空”。対して、再度勢いに乗ったジョニィ“G”は1試合目と同様、“置き技”だけでなくフライングプレジデントも見せることで、一気に試合を決めに行く。水派“是空”も負けじと攻めに転じようとするも、その行動がことごとく裏目に出てしまいクラッシュカウンターとなってしまう。最後は、ジョニィ“G”がVトリガーI“マキシマムプレジデント”で相手を圧倒する形で決着。バトルカウント“2-0”で待望の今期初勝利を上げた。

・中堅戦:藤村 対 マゴ

モモチスプラッシュ先行で始まったMATCH1は、中堅戦で藤村の春麗とマゴのかりんが激突。

モモチスプラッシュとしては、ももちのサブキャラクターが活躍することを期待して大将据え置きの選択。藤村はここまで4戦1勝と苦しんでいたが、第5節にしてようやくメインキャラクターである春麗のお披露目となった。

マゴスカーレットはオーダーに悩んだ結果、リーダーであるマゴを中堅にオーダーし、ここまで唯一勝ち星を挙げているもけを大将に置く判断。今シーズンになってメインキャラクターを春麗に変更した藤村が、練度の高いマゴのかりんにどこまで通用するのかが見どころとなった。

両キャラクターはどちらも歩きが早く、地上での細かい距離調節や牽制技の応酬の中で、ややディフェンシブな春麗が受けきるか、コンボ火力に優れるかりんが攻め切るかといった部分がポイント。

この試合では、まずマゴ“かりん”がしゃがみ中キックの“差し返し”で体力をリード。その後、不意を衝いた移動技“刹歩(せっぽ)”からガードを崩すことに成功。藤村“春麗”の牽制技に対して、前ジャンプからクリティカルアーツ“神月流 覇道六式 覇者の型(かんづきりゅう はどうろくしき はしゃのかた)”までコンボをつなげ、ラウンドを先制する。

マゴ“かりん”はこれでペースを握ったと判断したか、続くラウンドでも積極的に前へ出るものの、ここでは藤村“春麗”が前ダッシュに合わせたしゃがみ中キックからのコンボで迎撃。続く起き攻めの読み合いを連続で制してスタンを獲得。ラウンドを取り返す。

お互いのキャラクターの持ち味が出る中、3ラウンド目は若干藤村“春麗”で進んでいく。しかし、マゴ“かりん”は相手の牽制の癖を読み、牽制技に対してさらに先を行く立ち強キックでクラッシュカウンターを決めることに成功。続けざまにVトリガーI“神月流 紅蓮の型”(かんづきりゅう ぐれんのかた)を発動してコンボへ。最後は、再び移動技の“刹歩”からの投げを決めて1試合目を先取した。

1試合目はマゴ“かりん”が取った形だが、内容はほぼ互角。主導権はラウンドごとに入れ替わり、2試合目1ラウンドは藤村“春麗”が優勢に。飛び道具の存在とリーチの差を上手く使い前に出ようとするかりんに対して、的確に技を当ててラウンドを先取する。

上手く受けきったことで調子を上げた藤村“春麗”は、続く2ラウンド目で攻勢に転じる。しかし、その姿勢をマゴ“かりん”は機敏に読み取り、春麗の前進に対してしゃがみ強キックを合わせることで対応。起き攻めで火力を発揮しラウンドを取り返す。

ここまでお互いが順番にラウンドを取ってきた形となったが、3ラウンド目にその均衡が崩れる。序盤こそ体力を先行した藤村“春麗”だが、攻めに回ろうとしたところに1試合目と同様、マゴ“かりん”の立ち強キックを合わせられてしまい、クラッシュカウンターをもらってしまう。

マゴ“かりん”は、続けて対空や技の“差し込み”を立て続けに決め、最後は相手の投げ抜けを誘ってしゃがみ中キックから“神月流 覇道六式 覇者の型”を決めてK.O。キャラクターの持ち味に加えて、相手の意識の変化を上手く読み取ったマゴ“かりん”が、バトルカウント“2-0”でチームを勢いづける勝利をもたらした。

・大将戦:ももち 対 もけ

イーブンとなった試合は、ももちのコーリンともけのラシードの大将戦に続く。ももちは現在4戦2勝であり、直近2戦で勝利を収めていることから調子が上がっている選手の一人。ここではセスがBANされる形となったが、もう一つのメインとも呼べるコーリンを起用。

一方のもけは、ここまで4戦1勝とやや苦戦気味。しかし、その内2戦はBAN対象に選ばれたためであり、メインキャラクターのラシードの仕上がりは上々。

お互いここまでチームとして苦戦が続く中、チームを引っ張ってきた存在であり、獲得ポイントが多い大将戦ということも相まって、気合十分の表情で試合が始まった。

両キャラクターともVトリガーが性能を強化するタイプのため、Vトリガーをいかに活用できるかがポイント。また、Vリバーサルが打撃技ではなく、回避技であるところも共通点だ。

試合は今期一番ともいえるジリジリとした持久戦から始まる。1ラウンド目は50秒を経過するまで決定打が無いまま進み、続く展開ではお互いが相手のVトリガーからの攻めを的確に対処。そんな接戦がいきなり繰り広げられる中、残り時間わずかとなったタイミングでももち“コーリン”が、前ジャンプで相手の裏に回りコンボを決めて体力優位に。そのままタイムアップでラウンドを先制する。

かなりの長期戦が予想されたものの、続く2ラウンド目では早い段階でもけ“ラシード”がしゃがみ強パンチでクラッシュカウンターを取り、続くコンボで画面端へ。さらに“起き攻め”が通ってスタンを獲得し、あっという間にパーフェクトでラウンドを取り返す。

もけ“ラシード”は、3ラウンド目も序盤から攻めを通して画面端へ追い詰め、ダメージレースを先行。お互いのVトリガーやVリバーサルが応酬する中、終盤にリードされたことにより焦りの出たももち“コーリン”が、痛恨のコンボミス。このチャンスを逃さず反撃したもけ“ラシード”が試合を先行した。

1試合目の接戦を制したことで精神的にも余裕がでたもけ“ラシード”は、2試合目になると積極的に技を振って試合を主導していく。

お互い1試合目と同様に被弾こそ少ないものの、試合の主導権は“フラップ・スピン”を多用することで徐々にラインを上げていくもけ“ラシード”に傾く。

ももち“コーリン”はもけ“ラシード”の起き攻めに対し、クリティカルアーツ“フロストタワー”の暴れで反撃。続けざまに“アブソリュートゼロ”で攻勢に回るものの、絶妙な攻めと受けを使い分けるもけ“ラシード”の前に苦戦。勝負どころの投げ誘いにも読み負けてしまい、ラウンドを落としてしまう。

もけ“ラシード”は、続く2ラウンド目でも積極的な動きで試合の流れを先行。立ち回りでの判断や起き攻めの読み合いに至るまで高い集中力を発揮して、ももち“コーリン”を圧倒する。最後は、逆転を狙うももち“コーリン”のVトリガーを冷静に捌いてフィニッシュ。バトルカウント“2-0”で圧勝し、重要な2ポイントを獲得した。

・総評

マゴスカーレットが中堅戦、大将戦を制して第5節にして念願となるチーム初勝利。3ポイントを獲得して後半戦へ望みをつないだ。

モモチスプラッシュはジョニィが初勝利を挙げたものの、メインキャラクターを使用した藤村が試合を落としてしまったのが後に影響を与えたか。

試合内容では、全てストレート勝利だったのが印象的。いずれも立ち合いは五分の状況から始まりながら、早い段階から試合の流れを自分から作ろうとした側がペースを握り、そのまま勝利をもぎ取ったように見えた。

対戦選手
(使用キャラクター)

勝敗

対戦選手
(使用キャラクター)

先鋒戦 ジョニィ
(G)
2-0 水派
(是空)
中堅戦 藤村
(春麗)
0-2 マゴ
(かりん)
大将戦 ももち
(コーリン)
0-2 もけ
(ラシード)
獲得ポイント 1 3

【MATCH2】トキドフレイム 対 ネモオーロラ

・出場選手

MATCH2は、2位のトキドフレイムと3ポイント差で単独首位をキープするネモオーロラの一戦。ネモオーロラは、この試合で1ポイントでも獲得できれば前半戦を首位で終えることができる。トキドフレイムとしては、後半戦のために1ポイントでも多く稼ぐことでネモオーロラの独走を阻止したいところである。

メンバー選出ではトキドフレイムはときど、板橋ザンギエフ、りゅうせいと、これまで多く見られた強力な布陣。対するネモオーロラはネモ、sako、ガチくんと爆発力よりも対応力を重視した選出となった。

・BAN対象キャラクター

続くBAN対象の選択では、トキドフレイムはときどの豪鬼が、ネモオーロラはガチくんのラシードが封じられた。

この読み合いでは、両チームとも今までに見られた選択を取っている。ネモオーロラとしてはポイント優位を逆手にとり、ユリアンを前半に選ぶことでエースであるときど“豪鬼”のBANを後半戦に残す選択肢もあったはず、しかし、ここでは最有力となるときどをターゲットとすることで、単独首位への可能性をより高めに行ったようだ。

・先鋒戦:板橋ザンギエフ 対 ガチくん

上位チームによる先鋒戦は、板橋ザンギエフのアビゲイルとガチくんのかりんが選ばれた。ネモオーロラ側はセオリー通りBAN対象となった選手を選んだのに対して、トキドフレイムは悩んだ結果、板橋ザンギエフを選択。

両名は“CAPCOM CUP 2018”の決勝戦を戦った過去があり、その時はガチくんが勝利している。しかし、今回ガチくんはラシードがBAN対象となったため、かりんを選択。果たして、今回はどちらが勝利するのか注目の試合となった。

アビゲイルとかりんのマッチアップはリーチでアビゲイルに分があるため、かりん側がどのようにアビゲイルの牽制を掻い潜って持ち味の火力を発揮するかがポイント。

しかし、試合はそのセオリーとは異なり、ガチくん“かりん”が果敢な攻めを見せながらも、相手の行動に対応した動きで体力を奪っていくという、ラシードを使っているかのような戦術を披露。

立ち回りのみでは徐々にラインを下げてしまうものの、ガチくんはVゲージを積極的にVリバーサル“烈尖頂(れっせんちょう)”に回すことで対応。堅実な牽制で少しずつ体力を奪い、時折リターンを求めて前ジャンプをしてくる板橋ザンギエフ“アビゲイル”に対して、しゃがみ強パンチや“EX天狐(てんこ)”で迎撃して1ラウンド目を先取した。

2ラウンド目は、さらにガチくん“かりん”が“ヒット確認”を駆使したコンボで体力を先行する。しかし、板橋ザンギエフ“アビゲイル”はVトリガーII“ハイブリットチャージ”を先に発動し、かりんの“烈尖頂”に”ハイブリットチャージ”を合わせる対策で逆転。2ラウンド目を取り返す。

3ラウンド目も牽制技の応酬が続くが、EXゲージで差をつけたガチくん“かりん”がやや優勢に。ジリジリとした展開の末に、板橋ザンギエフ“アビゲイル”もEXゲージやVゲージが溜まる。しかし、ガチくん“かりん”の徹底したローリスクな立ち回りの前では、それらを使うタイミングを作れない。最後は、ガチくん“かりん”が再度“EX天狐”による対空を決めて1試合目を勝利した。

板橋ザンギエフ“アビゲイル”は試合のポイントを“烈尖頂”と考え、2試合目では極力それを使わせない動きに変更。これにより、ガチくん“かりん”は攻めに転じる機会が減ってしまい、1試合目とは違い体力優位の状況を作れなくなってしまう。ラウンド終盤にVトリガーI“神月流 紅蓮の型(かんづきりゅう ぐれんのかた)”で攻めるものの、これだけでは奇襲や崩しといった要素に乏しく“ジリ貧”に。

試合はそのまま板橋ザンギエフ“アビゲイル”が優位に進め、ラウンドを連取。試合を1-1のイーブンに戻した。

最終試合は、引き続き板橋ザンギエフ“アビゲイル”主導で始まり、1ラウンド目を先取するものの、2ラウンド目では負けじとガチくん“かりん”が集中力を切らさず精度の高い“ヒット確認”と対空で取り返す。

試合の主導権が何度も行き来した試合は、最終ラウンドでややガチくん“かりん”ペースで進行する。しかし、板橋ザンギエフ“アビゲイル”は劣勢であっても我慢強く立ち回り、逆転の一手を狙う。

ラウンド終盤、板橋ザンギエフ“アビゲイル”が、満を持して“EXナイトロチャージ”からの読み合いを展開。これまで反応や判断の速さを見せてきたガチくん“かりん”に対し、若干遅らせて出した“EXダイナマイトパンチ“をヒットさせて逆転。

この時点で残り10秒となり、攻めの必要に迫られたガチくん“かりん”に対し、板橋ザンギエフ“アビゲイル”は本来の守りの姿勢で冷静に対応。最後は立ち弱パンチの対空を決め、バトルカウント“2-1”で勝利。我慢強さと読みの鋭さという持ち味を発揮して激戦を制した。

・中堅戦:ときど 対 sako

続く中堅戦は、ときどのユリアンとsakoのセスという組み合わせ。ときどはここまで4戦3勝、sakoは3戦2勝と両者ともポイントゲッターとして活躍している状態。

トキドフレイムとしては中堅、大将とユリアンを連続して起用する状況の中、より練度の高いりゅうせいに大将戦を託すことに。一方のネモオーロラはりゅうせいが大将となるオーダーを読み切り、相手選手との相性を重視してsakoをときどに当てる判断を取った。

sako“セス”はこの試合でVスキルに“丹田ブースター”、Vトリガーに“丹田マニューバ”を選択。どちらも幅広い使い方が出来る技であり、オリジナリティあふれるsakoの個性が出やすい組み合わせである。

試合は、1ラウンド目中盤にsako“セス”が画面端まで追い詰められるも、“丹田マニューバ”をガードさせることで、一気に画面中央まで相手を押し返してピンチを脱出。続く展開では距離を取ろうとするときど“ユリアン”に対し、遠距離から“ヘカトンケイル・グライド”で対応するなど、持ち味を活かした動きを見せてラウンドを先取。

sako“セス”は続く2ラウンド目には残り体力1割から再び“丹田マニューバ”を発動。バックステップで回避しようとするときど“ユリアン”を捉えると、巧みな操作でクリティカルアーツ“丹田ディストーション”までコンボにつなげラウンドを連取した。

sako“セス”が理想的な形で1試合目を勝利したことにより、ペースが傾くかと思われた2試合目。しかし、ここではときど“ユリアン”が“堅実な立ち回りで試合の流れを押し返していく。

sako“セス”は、1試合目の勢いをそのままに空中からの“アナイアレイトソード”や“丹田マニューバ”で攻め込むも、ときど“ユリアン”はこれを的確にガード。相手の攻撃を捌きながらも、僅かな隙に攻撃を当てていくことで徐々に試合の主導権を獲得し、ラウンドを連取。バトルカウントをイーブンに持ち込む。

ときど“ユリアン”は、3試合目でもメインキャラクターである豪鬼さながらの地上戦を展開。気づけば試合展開を主導し、しゃがみ中キックや立ち中パンチを軸に、不意に放つ“EXチャリオットタックル”でダメージを積み重ねていく。

1ラウンド目は“エイジスリフレクター”を上手くさばかれてラウンドを落とすも、2ラウンド目は逆にsako“セス”の“丹田マニューバ”をしっかりガードしてラウンドを奪取。

最終ラウンドでは今までの我慢が実を結び、“EXチャリオットタックル”のヒットから続く“起き攻め”を成功させる。最後は、画面端に追い詰めた状態でsako“セス”をスタンさせてK.O。ときど“ユリアン”がバトルカウント“2-1”で勝利し、底力を見せつけた。

・大将戦:りゅうせい 対 ネモ

2試合連続でフルセットフルラウンドとなる接戦をトキドフレイムが制したMATCH2は、大将戦でりゅうせいのユリアンとネモのギルが激突。

りゅうせいがユリアンを起用するのは当然だが、ネモはメインのユリアンを使った同キャラ戦ではなくギルを選択。ここは同じ土俵で戦うのではなく事前にギルでユリアンと戦う準備をしていたようだ。

りゅうせいが大将戦を務めるのは、第1節に続いて2回目。第1節では勝利を収めたことから、ここでもポイントゲッターとして活躍したいところ。一方のネモは、3戦すべてを大将として出場し、そのうち2勝と仕上がりと調子は良好である。

ユリアンを知り尽くしたうえで対策を講じてきたネモに対し、大将を担うに実力十分なりゅうせいがどこまで通用するのか注目される一戦となった。

ユリアンとギルはところどころ似たモーションの技を持っている通り、二人は兄弟でありユリアンが弟でギルが兄である。

試合は、まずネモ“ギル”が“パイロキネシス”と“クリオキネシス”の飛び道具を使い分け、中距離戦を展開。りゅうせい“ユリアン”が撃ち返す“メタリックスフィア”を、VスキルII“ブロッキング”で受け止めることにより、ネモ“ギル”はローリスクにVゲージを溜めて有利な状況を作り出していく。

この形こそネモがギルを起用した理由のひとつであり、1ラウンド目は実に5割もの体力差をつけることに成功。りゅうせい“ユリアン”が挽回の一手として使ったVトリガーI“エイジスリフレクター“を物ともせずラウンドを先取する。

続く2ラウンド目もネモ“ギル”は飛び道具を多用。その動きに対して、先に技を置いて対応しようとするりゅうせい“ユリアン”だが、ネモ“ギル”はその展開を見越しており、差し返しのしゃがみ中パンチからクリティカルアーツ“セラフィックウイング”を決め、1試合目を先取した。

完璧なユリアン対策を見せたネモ“ギル”だが、2試合目1ラウンドではりゅうせい“ユリアン”の逆襲を許してしまう。りゅうせい“ユリアン”は飛び道具に付き合いすぎず、前ジャンプからのリターンを求めたところ、これが上手くかみ合い大きなダメージを与える。続く“起き攻め”も成功させ、ネモ“ギル”をスタンさせてラウンドを獲得。

しかし、2ラウンド目では、逆にネモ“ギル”がりゅうせい“ユリアン”の飛び道具に対して前ジャンプからコンボを決める。これで体力先行を作ったネモ“ギル”は、再度飛び道具主体の展開を作り、りゅうせい“ユリアン”に攻めさせたところを抑え込んでラウンドを取り返した。

3ラウンド目も、試合はネモ“ギル”のペース。しかし、後手に回りながらもりゅうせい“ユリアン”は、画面端で“エイジスリフレクター”を使った攻めを展開することに成功。表裏の二択で一気に試合を決めようとするが、ここでネモ“ギル”はなんと“セラフィックウイング”で割り込む。バトルカウント有利を活かしたこの選択が見事にヒットし、そのまま決着。バトルカウント“2-0”で、ネモ“ギル”が見事な対策を披露して完勝した。

・総評

先鋒戦、中堅戦の激闘をトキドフレイムが制したものの、大将戦ではリーダー・ネモが圧巻の内容で勝利。獲得ポイントではともに2ポイントとイーブンで終わった。これによりネモオーロラは前半戦をチームとしては負けなしで終えたことになる。

試合内容ではMATCH1と打って変わり、板橋ザンギエフやときどの硬い立ち回りが勝利を導く結果に。ともにサブキャラクターを使用しての勝利ということもあり、トキドフレイムの底力が感じられ、後半戦での伸びに期待できる内容だった。

対戦選手
(使用キャラクター)

勝敗

対戦選手
(使用キャラクター)

先鋒戦 板橋ザンギエフ
(アビゲイル)
2-1 ガチくん
(かりん)
中堅戦 ときど
(ユリアン)
2-1 sako
(セス)
大将戦 りゅうせい
(ユリアン)
0-2 ネモ
(ギル)
獲得ポイント 2 2

【MATCH3】ウメハラゴールド 対 フードガイア

・出場選手

前半戦最後となるMATCH3は、現在4位のウメハラゴールドと、それに対し1ポイント差で上回る3位のフードガイアの一戦。トキドフレイムとネモオーロラが痛み分けとなったことから、ここで大きくポイントを伸ばすことで単独2位が期待されるマッチアップとなった。

メンバー選出では、ウメハラゴールドがウメハラ、まちゃぼー、カワノと安定のラインナップ。それに対しフードガイアは、ふ~ど、どぐらに加え、Shutoを初起用。各選手は前半戦、後半戦で必ず一度は出場しなければならないため、前節まで全て同じメンバーで戦ってきたフードガイアとしては必然の選択となった。

・BAN対象キャラクター

BAN対象の選択ではウメハラゴールドがカワノのコーリン、フードガイアはShutoのユリアンが制限されることになった。

フードガイアとしては、ここまで他のチームと同様ウメハラのガイルを選択する判断もあったが、後半戦を視野に入れたかカワノをターゲットに選択。
対してウメハラゴールドは、Shutoに狙いを定め、初出場ということもあって動きが硬くなりがちな所にさらに負荷をかけるような采配を取った。

・先鋒戦:カワノ 対 Shuto

先鋒戦のオーダーはお互いのチームがセオリーに則り(のっとり)、カワノのポイズンとShutoのベガというBAN対象となった選手同士がマッチアップ。

カワノはここまでメインキャラクターのコーリンを使い、3戦1勝とやや苦戦気味。しかし、ここでサブとなるポイズンがお披露目になったため、仕上がりが気になるところ。

一方のShutoはサブのベガで初戦を迎えることとなったが、事前の情報ではベガの練度の高さはチームメンバーも認めるところであり、それが本番でどれだけ発揮できるかがポイントと見られた。

またリーグ開始前のインタビューにて、Shutoはカワノをライバル視しており、同じ若手として実力を認める一方、だからこそ負けたくないという思いを語っていた。そんな背景からお互いサブキャラクターでありながらその試合内容や結果が気になる一戦となった。

試合の構図は中遠距離戦を維持したいポイズンに対し、ベガは突進技の“ダブルニープレス”やリーチの長い“サイコアックス”でリターンを取りつつ、接近戦を仕掛けるのが狙い。

まず1ラウンド目は、Shuto“ベガ”が狙い通りに“ダブルニープレス”のヒットから立て続けに攻めを通し、体力優位と画面端に相手を押し込む有利な状況を獲得。カワノ“ポイズン”が画面端から脱出しようとするところを、しっかりと対空迎撃して動きの良さを見せる。

Shuto“ベガ”がそのままラウンドを先取すると、2ラウンド目ではカワノ“ポイズン”が早めの戦術切り替えで攻めの姿勢を取る。これがペースを握ろうと前のめりになったShuto“ベガ”の動きに噛み合い、先ほどとは逆に攻めを連続で成功させ、一気にスタンさせてラウンドを取り返した。

お互いの攻めの鋭さが出た序盤戦は、3ラウンド目でやや落ち着いた立ち回りに移行。Shuto“ベガ”は、ガードさせて有利な状況が作れる“EXダブルニープレス”を駆使して接近。1ラウンド目と同様、画面端に追い詰めると攻め急ぐことなく少しずつ体力を奪い、最後はカワノ“ポイズン”が横からの攻めを迎撃しようと立ち強パンチを振ったところに、上空から強襲する“EXヘッドプレス”を上手く合わせてK.O。仕上がりの良い動きに加え、読み合いを制することで1試合目を先取した。

良いペースとなったShuto“ベガ”は2試合目でも軽快に動き、リーチの長い技に前ダッシュを組み合わせることで試合の展開を早めていく。

しかし、この前ダッシュにカワノ“ポイズン”は的確に対応。持ち前の素早い反応で迎撃し、試合の流れを徐々に取り戻していく。加えて、ここまで上手く活用できなかったVゲージをVトリガーI“ポイズンカクテル”では無く、Vリバーサル“パワーコード”に回すことで状況を仕切り直し、Shuto“ベガ”のペースダウンに成功。Shuto“ベガ”が動きづらくなったところに大胆な前歩きから投げを決めるなど、主導権を奪う形で2試合目を取り返す。

2試合目を取ったことで、続く3試合目もまずはカワノ“ポイズン”が流れを主導。本来の狙いである中距離戦を展開し、Shuto“ベガ”を動かしながらそれに合わせることで体力を奪いラウンドを先取する。

厳しい状況となったShuto“ベガ”だが、2ラウンド目ではVトリガーII“サイコナイトメア”による爆発力を発揮。コマンド投げ“サイコチャージ”を決めると、攻めを継続させてカワノ“ポイズン”をスタン。苦しい展開を打開しフルラウンドに持ち込んだ。

最終ラウンドはカワノ“ポイズン”が立ち回りを優位に進めるも、Shuto“ベガ”は1回の接近から、先ほどまでと同様に攻めの読み合いを制して体力を奪っていく。ラウンド中盤、Shuto“ベガ”が“EXヘッドプレス”のヒットから“起き攻め”を行うと、ここでカワノ“ポイズン”はクリティカルアーツ“ラブハリケーン”で割り込む。乾坤一擲となるこの読みが通り、大きく体力を奪う。

残りわずかとなったShuto“ベガ”は、最後の望みとして“サイコナイトメア”を発動してプレッシャーをかけ、相手を画面端まで追い込む。続いて、“サイコアックス”をガードさせたところから相手のVリバーサルを読んで“サイコチャージ”をキャンセルするも、最後の最後で読み合いが噛み合わず空振り。カワノ“ポイズン”はこれにしっかり反撃を決めてフィニッシュし、バトルカウント“2-1”と序盤の劣勢を持ち前のスキルで覆す形で、先鋒戦を勝利した。

・中堅戦:ウメハラ 対 どぐら

続く中堅戦は、ウメハラのガイルとどぐらのベガの対戦。リーダー兼ポイントゲッターのウメハラを中堅に起用するという相手チームの読みをやや外したオーダーとなった。

ここまでウメハラは、サブキャラクターを使って4戦2勝と十分な働きを見せている。一方のどぐらも、同じく4戦2勝とチームの支えとなっている存在だ。

待望のメインキャラクター使用となったウメハラだが、強固な守りのどぐらに対して、どのような立ち回りを見せるのかがポイントとなる試合だ。

試合はウメハラ“ガイル”が中距離から飛び道具の“ソニックブーム”でセオリー通りの展開を作ろうとするところを、どぐら“ベガ”がVスキルI“サイコリジェクト”によって飛び道具を吸収し、Vゲージを溜めながら“サイコパニッシュメント”で攻めに転換するという構図に。

1ラウンド目はどぐら“ベガ”が複数回飛び道具の吸収に成功し、体力ほぼ満タンの状態からVトリガーII“サイコナイトメア”を発動。相手の起き上がりに対して早め出す“サイコクラッシャーアタック”により、ベガの足部分のみをヒットさせる通称“サイコテイル”で、空いてのガードをうまく崩して体力をリードすると、このままラウンドを先取する。

“サイコリジェクト”を使った戦術に対してウメハラ“ガイル”は、“サイコリジェクト”が1発しか飛び道具を吸収できない性質を利用。VスキルI“ソニックブレイド”を使い、“ソニックブーム”を“ソニッククロス”に強化することで“サイコリジェクト”を使いにくくさせ、それにより試合の主導権を取り返すことで2ラウンド目を取り返した。

しかし、3ラウンド目はどぐら“ベガ”が、この“ソニックブレイド”を使いづらくさせる間合い取りをすることでさらに対応。お互いが短い時間で相手の上を行く対策を講じる試合は接戦となったが、途中2回のクラッシュカウンターを獲得することに成功したどぐら“ベガ”がこのラウンドを制し試合を先行した。

お互いの対策が積み重ねられた結果、2試合目は1試合目と違いやや近距離での打撃戦が展開。ここでは、ウメハラ“ガイル”が絶妙な距離からどぐら“ベガ”の技にしゃがみ強キックの“差し返し”を決め、攻めのチャンスを獲得。続く攻めを成功させて1ラウンド目を獲得した。

この“差し返し”によりペースをつかんだのか、2ラウンド目もウメハラ“ガイル”が攻勢を見せて体力を大幅にリード。しかし、どぐら“ベガ”はこれに対し、前ジャンプや“EXヘッドプレス”といった空中からの攻めに切り替え、ウメハラ“ガイル”の攻めを捌きつつ体力を奪う。

終盤では“起き攻め”に“サイコチャージ”を意識させて打撃技を通すという、二択の読み合いを制してラウンドを取り返した。

ここまで主導権が行き来しつつも、ほぼ五分といった展開を見せていた両者だが、ここで先のラウンドの読み合いが鍵となったか、ややどぐら“ベガ”がペースを握る形に。それに対して、ウメハラ“ガイル”は相手の空中からの攻めに対して早めの“EXサマーソルトキック”で迎撃するなど、高い対応力を見せるものの、要所での読み合いに負けてしまい攻めのきっかけを失ってしまう。

最後はどぐら“ベガ”が“EXダブルニープレスの”の切り返しを発端に、投げ抜けの誘発や差し返しに成功し、ウメハラ“ガイル”をスタンしそのままK.O。互いの素早い対応による濃密な内容だったものの、気づけばバトルカウント“2-0”でどぐら“ベガ”が快勝する形となった。

・大将戦:まちゃぼー 対 ふ~ど

互いに1勝ずつで迎えた大将戦は、まちゃぼーのネカリとふ~どのポイズンが激突。ふ~どはR・ミカなどの選択肢もあったが、ここではポイズンの中距離の強さを活かした立ち回りで受ける構え。

まちゃぼーは前リーグではBAN対象が集中した形となったが、今回はここまで3戦全てでメインのネカリを起用できている。そのうち2戦で勝利をしており、ウメハラと並んでポイントゲッターとしての働きを見せている。

一方のふ~どは、ここまで全節に出場し4戦3勝と好成績。そのうち3回はポイズンをBAN対象とされての勝利であり、前評判通り複数キャラクター使いとして十分な活躍。

この試合が前半戦最終マッチであり、ここでの勝利が互いの順位に大きな影響を与えることから、すべてのチームと選手が大きく注目する試合となった。

大方の予想では、ふ~ど“ポイズン”がリーチの差を活かした立ち回りを見せると考えていたが、この試合では中距離のプレッシャーを盾にいきなり攻め込む形に。

まちゃぼー“ネカリ”のVスキルI“力の集約”に対して、“ラブミーテンダー”を噛み合わせると、続いて通常投げ、しゃがみ強キックと近距離戦での読み合いで体力を先行。この展開にまちゃぼー“ネカリ”は面食らったか、最初のラウンドはVトリガーを発動することなく倒されてしまう。

続く2ラウンド目も鋭い攻めでふ~ど“ポイズン”が早々と画面端に追い込むものの、今度はまちゃぼー“ネカリ”が立ち強キックのクラッシュカウンターからVトリガーII“力の迸発(ほうはつ)”を発動。これに対し、ふ~ど“ポイズン”は負けじとVトリガーI“ポイズンカクテル”を使った立ち回りで押し返す。しかし、ラウンド勝利が確定する場面でコンボミスをしてしまい、逆に反撃を許し逆転を許してしまった。

3ラウンド目には立ち回りで苦しむまちゃぼー“ネカリ”は、ジャンプ軌道を変えられる“太陽の道”を巧みに使い、ポイズンのしゃがみ中パンチによる対空のタイミングをズラすことで攻めのきっかけを作っていく。これにはふ~ど“ポイズン”もやや苦戦するものの、体力劣勢の状態から“ファイアスコール”を使った大ダメージコンボを決めることに成功。先のラウンドのミスを帳消しにする形で試合を先取した。

惜しくも試合を逃したまちゃぼー“ネカリ”だが、先のラウンドで立ち回り優位となったことから2試合目でも引き続き試合を主導。1ラウンド目を危なげなく先取すると、2ラウンド目で再びふ~ど“ポイズン”の火力で押し切られてしまう。しかし、3ラウンド目には再度立ち回りで体力を先行。ここでは“ポイズンカクテル”による逆転を許さず試合を取り返した。

注目の最終試合ではふ~ど“ポイズン”が再度序盤から攻勢に出ると“太陽の道”にも距離を外すことで対応し体力を先行する。

しかし、まちゃぼー“ネカリ”は1試合目と違い焦ることなくこの状況に対応し、劣勢ながら“力の迸発”を発動。実に4割強もの体力差がある状態だったが、持ち前の冷静な判断で立ち回り、積み重ねた白ゲージを空中からの攻めでダメージに変換。続く展開でふ~ど“ポイズン”の投げ抜けを誘うことに成功し、重要な1ラウンドを獲得した。

逆に劣勢に立たされたふ~ど“ポイズン”だが、2ラウンド目にも攻めの手を緩めることなく立ち回り、1ラウンド目以上に大きな体力差を作る。この体力差では流石に逆転は難しく、ふ~ど“ポイズン”が2ラウンド目を取ることで勝敗は最終ラウンドまでもつれ込んだ。

最終ラウンドでは、まちゃぼー“ネカリ”がここまで防戦に回っていたことで相手のリズムをつかんだか、相手の差し込みに対して“置き技”のしゃがみ強キックでクラッシュカウンターを取ることに成功。ここからの攻めで大きく体力を奪う。

対するふ~ど“ポイズン”は、ここまで再三見せてきた“ポイズンカクテル”による逆転を狙うものの、まちゃぼー“ネカリ”のVリバーサル“導く呼び声”により、切り返されペースダウン。
最後は、“力の迸発”を発動したまちゃぼー“ネカリ”が“置き技”のしゃがみ中パンチから“EX円盤の導き(えんばんのみちびき)”を決めて決着。バトルカウント“2-1”でまちゃぼー“ネカリ”が大将戦を制し、重要な一戦を勝利した。

・総評

いずれの試合もかなり濃い内容となる中先鋒戦、大将戦の接戦を制したウメハラゴールドが3ポイント獲得で勝利。これによりウメハラゴールドが1ポイント差でフードガイアを逆転することに成功した。

惜しくも敗れてしまったフードガイアだが、中堅戦でどぐらがウメハラのメインであるガイルを降したのはポイント以上に価値が高い。他チームは後半戦でウメハラのガイルと戦わなければいけない中、フードガイアのみウメハラのガイルをBAN対象に選べるというのは良い材料だろう。

加えて敗北してしまった先鋒戦、大将戦も内容十分だったことから後半戦でも引き続き上位争いに絡んでくることは間違いないところである。

対戦選手
(使用キャラクター)

勝敗

対戦選手
(使用キャラクター)

先鋒戦 カワノ
(ポイズン)
2-1 Shuto
(ベガ)
中堅戦 ウメハラ
(ガイル)
0-2 どぐら
(ベガ)
大将戦 まちゃぼー
(ネカリ)
2-1 ふ~ど
(ポイズン)
獲得ポイント 3 1

SECTION5 第5節振り返り

前半戦が終了し、トップはチーム戦で負けなしの15ポイント獲得となったネモオーロラ。それに続くはネモオーロラに対し引き分けたトキドフレイムと、第4節、第5節でポイントの大量獲得に成功したウメハラゴールド。そこに1ポイント差で続くフードガイアが加わり、これからは2位から4位チームによる上位抜け争いが激化しそうだ。

対して、ややポイントで引き離されている5位のモモチスプラッシュと6位のマゴスカーレットはかなり苦しい状況。今後は基本的に負けが許されず、特に大将戦は是が非でも取っていきたいところだろう。

試合内容を振り返ると、各選手サブキャラクターの仕上がりが非常によく、相手がメインキャラクターを起用してきたとしても十分に勝利の可能性が見える形で奮戦している。

次からは後半戦ということでBAN対象が変わっていく中、サブキャラクターの練度というのは相手にとって悩みの種になるポイントだ。上位抜けという目標に向けたチーム戦略の読み合いはさらなる激化が予想され、前半戦では見られなかった意外な組み合わせが実現することにも期待していきたい。