CAPCOM esports
をフォロー

ニュース

2020.11.28

ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2020 第10節対戦結果レポート

ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2020 第10節対戦結果レポート

『ストリートファイターV チャンピオンエディション』のカプコン公式チームリーグ戦“ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2020”は、今回の第10節でシーズン最終節となる。

第9節ではグランドファイナル進出に向けて各チームが死力を尽くす中、持ち前の巧みなチーム戦略により相手の読みを外したり、チームの期待を背負いつつ高い集中力を発揮することで相手を圧倒するといった活躍が随所に見られた。

本記事では第10節の各MATCHにおける試合内容のレポートはもちろんのこと、各チームのメンバー起用やキャラクターBANにおける戦略の狙いなどについても考察。

ここまで長期にわたって行われてきた計24名の選手による熱いチーム戦。それぞれのチームが最終節にどのような思いで臨んだのか、その勇姿を今一度振り返っていこう。

INDEX

[目次]


ストリートファイターリーグ:Pro-JP 2020のルール

・1ラウンド99秒、2ラウンド先取制。2試合先取で勝利。
・各マッチは先鋒・中堅・大将戦を行い、勝利すると先鋒、中堅は1ポイント、大将のみ2ポイントを獲得。
・全10節を終了した時点で総合獲得ポイントの上位3チームがグランドファイナルへ進出。
・各チームは4人で編成され、各マッチごとに出場する選手を選ぶことができる。
・各マッチでは出場選手3名が発表された後、相手チームが使用するキャラクターを1体指定し、そのマッチ内で使用不可能にすることができる(キャラクターBAN)


SECTION10 第10節組み合わせ

第10節の組み合わせは以下の通り。

フードガイア 対 トキドフレイム
マゴスカーレット 対 ウメハラゴールド
モモチスプラッシュ 対 ネモオーロラ

今節でポイントとなるのは、MATCH1のフードガイアとMATCH2のネモオーロラの動向。第9節終了時点で総獲得ポイント4位のフードガイアと3位のネモオーロラの差は、4ポイント。もしフードガイアがMATCH1で全勝し、続くMATCH2でネモオーロラが全敗するようなことがあれば、得失点の内容により逆転の可能性がある状態。グランドファイナル進出への最後の切符を両チームが争う形となっている。

またMATCH3のトキドフレイムとウメハラゴールドの上位対決も注目カード。前半戦ではときど、ウメハラの両リーダーがメインキャラクターをBAN対象とされたことから、今節で直接対決が実現するのかどうか期待がかかるところだ。


【MATCH1】モモチスプラッシュ 対 フードガイア

・出場選手

まず、最初のMATCH1は、6位のモモチスプラッシュと4位のフードガイアが激突。前半戦では第2節にてマッチアップしており、その時はフードガイアが全勝。その全勝をこの最終節で再度実現させるべくふ~ど、どぐら、ぷげらの3名を選出した。

しかし、モモチスプラッシュはここで出場選手をジョニィからハイタニに変更。ベテラン3人でその全勝を阻む態勢を組み、真正面からのぶつかり合いとなった。

・BAN対象キャラクター

出場選手に続くBANキャラクターの選択ではモモチスプラッシュ側はララが、フードガイア側はセスが対象となった。

フードガイアは前半戦でももちのセスをターゲットにしていたため、ここでは藤村の春麗という選択肢も考えられたが、全勝を前提に爆発力のあるララを警戒した模様。対するモモチスプラッシュは順当ともいえるセスを選択し、どぐら、ぷげらの両名に対応する形。

これによりメインキャラクターが使えるようになった藤村、ももちの両名に対してフードガイアがどのようにして立ち向かうのか、続くオーダーと試合展開に注目が集まった。

・先鋒戦:ハイタニ 対 どぐら

まず先鋒戦は、ハイタニの豪鬼とどぐらのベガが対決。ハイタニはララがBAN対象となったとはいえ、前シーズンまで豪鬼をメインキャラクターとしていたため熟練度は十分。今節で2戦目と出場回数は少ないが、それ故に持ち味の攻めのセンスや爆発力がいかに発揮されるかに期待がかかるところ。

対するどぐらは、ここまで全てに出場しその戦績は9戦4勝。ここを勝つことができればチームに大きな貢献となるのに加え、個人としても勝率50%で終えることができるため気合は十分なように見受けられた。

豪鬼とベガの組み合わせでは、豪鬼の多彩な飛び道具に対しベガはVスキルI“サイコリジェクト”で対応ができる。また、ベガは中間距離から“サイコアックス”などを使って高い攻撃力を発揮することが出来るため、体力の低い豪鬼としてはやや慎重な動きが要求される形となる。

1試合目は、まずハイタニ“豪鬼”が持ち前の反応と攻めのセンスで先手を取ることに成功。攻めのプレッシャーをかけると同時に相手の動きを分析し、どぐら“ベガ”の前ダッシュを正確に咎めることで画面端に追い詰め、まず第1ラウンドを先取する。

ハイタニ“豪鬼”は、第2ラウンドも立ち回りのアクセントに立ち強パンチを使うことで、中距離戦を優位に進めて再び体力を先行。しかし、どぐら“ベガ”は焦ることなく立ち弱キックによる割り込みやしゃがみ中キックの“差し込み”など、丁寧な立ち回りで対応して徐々に体力差を縮める。終盤にはどぐら“ベガ”が、短期決戦を狙うハイタニ“豪鬼”の“豪昇龍拳”によりダウンを奪われてしまうものの、続く“百鬼襲(ひゃっきしゅう)”の読み合いを上手く制して第2ラウンドを取り返す。

これまでにも見られたように、試合が進むにつれて徐々に調子を上げていくどぐら“ベガ”。これに対してハイタニ“豪鬼”は、第3ラウンドで“EX百鬼襲”による奇襲や“EX豪昇龍拳”による割り込みなど、大胆な選択肢で試合を展開。しかし、どぐら“ベガ”はそれに惑わされることなく自分のペースを維持すると、終盤には“起き攻め”で“瞬獄殺”を仕掛けられるも、これも冷静に読み切りバックジャンプからのジャンプ中キックで迎撃。どぐら“ベガ”が良い形で1試合目を先取する。

2試合目も、第1ラウンドはどぐら“ベガ”が先の勢いをそのままに流れを主導。ハイタニ“豪鬼”のめくりジャンプに対し、“EXサイコインフェルノ”で対応するという秀逸なキャラクター対策を見せるなど、堅実ながらもアグレッシブな動きでラウンドを先制する。

この苦しい展開に対してハイタニ“豪鬼”は、一貫したハイペースな攻めと強気の読み合いを継続。この姿勢が功を奏し、第2ラウンド終盤では再度“起き攻め”に“瞬獄殺”を選択すると、これが見事に決まりラウンドを奪取。第3ラウンドでも前ジャンプに対してどぐら“ベガ”が“ヘルアタック”で対空すると、その次にはその“ヘルアタック”を潰すタイミングでジャンプ攻撃を早めに出すなど、攻めの中で一手先の読み合いを展開。第3ラウンドも連取し試合をイーブンに持ち込む。

ハイタニ“豪鬼”は、3試合目で“EX百鬼襲”を多用してどの距離からもつねにプレッシャーを与え、さらにその攻勢を強めていく。第1ラウンドでは“置き技”の立ち中パンチからダウンを奪うと、そのまま攻めの読み合いを制してどぐら“ベガ”をスタン。その後のコンボでは、どぐら“ベガ”の意表を突いた動きでダメージを上乗せし、ハイタニらしい獰猛さで先にマッチポイントへリーチをかける。

2試合目とは一転して窮地に追い込まれたどぐら“ベガ”は、第2ラウンドも依然ハイタニ“豪鬼”の攻めに苦しむ。しかし、空中からの攻めに対する意識を強めてしゃがみ強パンチや“EXヘッドプレス”といった動きで相手の速いペースに順応。終盤にはハイタニ“豪鬼”の“斬空波動拳”に対し、VトリガーII“サイコナイトメア”発動による時間停止で状況を確認し、“サイコクラッシャー”を決める見事な対応でラウンドを取り返す。

互いに何度もペースを握り合った試合は、フルセットの最終ラウンドへ。直前にペースを握ったどぐら“ベガ”が試合を主導。それに対してハイタニ“豪鬼”は、中盤でしゃがみ中キックによる割り込みからVトリガーI“怒髪衝天(どはつしょうてん)”を発動。続く“起き攻め”で3度目の“瞬獄殺”を狙うものの、コマンド入力に失敗してしまい不発。それでもなお勢いを緩めずに攻勢に出るハイタニ“豪鬼”に対し、どぐら“ベガ”は最後まで堅実に立ち回り最後は中距離からしゃがみ強キックをヒットさせてK.O。お互いのスタイルがぶつかり合う死闘をどぐら“ベガ”がバトルカウント“2-1”で勝利した。

・中堅戦:藤村 対 ぷげら

フードガイア先行で始まったMATCH1は、続いて藤村の春麗とぷげらのポイズンの中堅戦へ。藤村は今期SFLでかなりの苦戦を強いられたものの、第9節では春麗を使って良い試合内容で勝利していることから、この最終節でもその活躍に期待したいところ。

対するぷげらはここまで7戦に出場。使用キャラクターであるポイズンとセスがたびたびBAN対象となりながらも3勝を上げており、今期SFLにおけるBANルールに上手く対応した選手の一人。ここではセスがBAN対象となったためポイズンを起用し、先鋒戦の流れを継いでグランドファイナル進出に向けた期待を一身に背負うこととなった。

試合は歩きや前ダッシュの速さで接近戦を作ろうとする藤村“春麗“と、持ち前の長いリーチでそれを捌きつつダメージを重ねていくぷげら“ポイズン”という構図に。

まず1試合目第1ラウンドでは、ぷげら“ポイズン”が藤村“春麗”の接近に対し、しゃがみ中キックやしゃがみ強パンチの“置き技”で体力リードを作ると、前ジャンプ強パンチによる攻めを展開。この攻めが上手く通り藤村“春麗”のガードを崩すと、続く“起き攻め”で一気にスタン。お互いVトリガーを活用することなく、まずはぷげら“ポイズン”がラウンドを先取する。

第2ラウンドもぷげら“ポイズン”は、“置き技”の立ち強キックや“ハートレイド”による受けの姿勢を見せる。さらに、要所で前ジャンプ強パンチを使うことで画面端に追い込まれることなく、自身の得意な距離を維持しながら立ち回る。藤村“春麗”は、通常技による対空がメインとなるため前ジャンプ強パンチを落とすことが難しく、それを待っているとぷげら“ポイズン”に有利な距離を作られてしまうというジレンマに陥ってしまう。

しかし、中盤には藤村“春麗”が苦労の末に接近戦を仕掛けることに成功すると、距離を取ろうとするぷげら“ポイズン”に対して、立ち強キックによるクラッシュカウンターを取ることに成功。ここからのコンボと“起き攻め”で一気にチャンスを掴もうとするが、コンボの締めの“百裂脚”が上手くヒットせず、自ら画面端を背負ってしまう。

これにより再び距離を取ることに成功したぷげら“ポイズン”は、VトリガーI“ポイズンカクテル”を発動。“ファイアスコール”を使って徐々に藤村“春麗”の体力を奪うと、無理やり攻め込む藤村“春麗”に対して、冷静な対応で捌き切りラウンドを連取。ポイズンの強みを活かす試合運びで1試合目を先取する。

続く2試合目もぷげら“ポイズン”が同様の流れで主導権を握り、藤村“春麗”の立ち強キックに合わせた前ジャンプで体力を先行。一方の藤村“春麗”は、ある程度の被弾を必要経費ととらえながら画面端に追い込む形を狙っていく。中盤では、藤村“春麗”がぷげら“ポイズン”の前ジャンプ強パンチに対して“天空脚”で相打ちながらも対空。続く展開では“EX百裂脚”のヒットからVトリガーII“気功掌”を発動して画面端に追い込む。しかし、ここでも冷静なぷげら“ポイズン”は、Vリバーサル“パワーコード”により攻めをしのぎ、続けざまに中段技の“EXラブミーテンダー”をヒットさせる。ペースを引き戻そうとする藤村“春麗”の動きに対応してラウンドを先取。

第2ラウンドもそのままぷげら“ポイズン”が主導の流れで進む。途中、藤村“春麗”の立ち強キックに対してぷげら“ポイズン”が、再度タイミングの良いジャンプを合わせジャンプ強パンチから大ダメージコンボを炸裂。続く攻めも成功させて大きく体力リードを作ると、巻き返しを狙って攻めを仕掛ける藤村“春麗”に対し、追い込まれる前から“パワーコード”を使うことで逆転の芽をつぶしていく。これには藤村“春麗”もなす術がなくなってしまい、最後は飛び道具“気功拳”による牽制も読み切られ、“EXラブミーテンダー”に被弾してK.O。ぷげら“ポイズン”が完璧な試合運びで終始圧倒し、バトルカウント“2-0”で勝利。グランドファイナルへの望みを大将戦に託すことに成功した。

・大将戦:ももち 対 ふ~ど

先鋒戦と中堅戦をフードガイアが制した最後の戦いは、ももちのセスとふ~どのバーディーによるリーダー同士の対決へ。

ももちは今期SFLが初出場ながら、リーダー兼エースとしてチームを牽引してきた選手。セスがBAN対象となった試合では成績が振るわなかったものの、セスでは5戦4勝と抜群の成績。この最終節もセスを起用しフードガイアへの最後の壁として立ちはだかる。

一方のふ~どは、ここで第6節のsakoのセス戦でも見せたバーディーを採用。BANルールによりサブキャラクターの準備が必須となる中、相手に合わせてR・ミカ、ポイズンと、豊富な選択肢でここまで勝利を積み重ねている選手である。

グランドファイナル進出への大きな期待が掛かる中、ふ~どのバーディーが再びセスを相手に圧倒するのか? その試合展開に大きな注目が集まった。

試合は、1試合目の開幕直後にももち“セス”が“アナイアレイトソード”を使うも、ふ~ど“バーディー”はしゃがみ中パンチで対応。これは第6節のsako“セス”戦でも見られた動きであり、これを受けてももち“セス”は地上戦をメインに試合を展開していく。

これにより、中距離戦が得意なふ~ど“バーディー”がアクティブに動ける状況を作る。一方のももち“セス”はVスキルに“丹田ブースター”を選択し、“差し返し”や“置き技”のしゃがみ中パンチから“スピンペンデュラム”を絡めたコンボを狙うことにより、この展開に対応。序盤から中盤にかけて試合を優勢に進めるも、ふ~ど“バーディー”は中盤でVトリガーI“エンジョイタイム”を発動。高威力な“ブルヘッド”のプレッシャーを盾に接近すると、“EXキリングヘッド”でガードを崩して体力を奪い、第1ラウンドを先取する。

続く2試合目も、大筋の流れは第1試合と同じく序盤から中盤にかけてももち“セス”が押す形で進行。しかし、ふ~ど“バーディー”側のVゲージが溜まりVトリガーI“エンジョイタイム”を発動すると、優位が逆転してももち“セス”が受けに回る展開となる。ももち“セス”はVトリガーI“エンジョイタイム”の発動時にVリバーサル“カラミティシャッター”を使うことで、接近戦の読み合いを拒否しつつリードを維持する作戦に。体力が低いセスにとっては“エンジョイタイム“中の全ての行動が致命打となり得る中、ももち“セス”は持ち前の地上戦のテクニックを駆使して対応し、終盤にはふ~ど“バーディー”の立ち強パンチをガードしてクリティカルアーツ“丹田ディストーション”を反撃で決めてラウンドを取り返す。

終始緊迫感のある試合は第3ラウンドでも続く。大きなチャンスを狙いつつも、終盤までお互いが体力を少しずつ削り合いながら進んでいく。中盤にふ~ど“バーディー”は再度VトリガーI“エンジョイタイム”発動し、プレッシャーをかけながらラインを上げていくと、終盤に絶妙な後ろ下がりでももち“セス”の“EXヘカトンケイル”を空振りさせることに成功。その隙に立ち中パンチからクリティカルアーツ“バッド・スキップ・チェーン”による大ダメージコンボを決めて1試合目を先取する。

ももち“セス”は終盤にやや苦しい展開が続いてしまうことに対し、2試合目からは序盤から中盤にかけてのリードをさらに大きく取ることで相手に焦りを抱かせるような展開に変更。それまでVトリガーI“エンジョイタイム”の発動に合わせて使用していた“カラミティシャッター”を、それ以前の画面端での攻めの継続として活用。この作戦が上手くハマり、VトリガーI“エンジョイタイム”を使わせないまま第1ラウンドを先取。第2ラウンドもその流れを継続し、一度画面端に追い詰めると、そのまま勝負を決めて試合をイーブンに戻した。

ふ~ど“バーディー”は、このももち“セス”の攻略に対し3試合目でVトリガーを“バーディータイム”に変更。これはVゲージをVリバーサル“ペッパーポット”に回すことを考慮しつつ、立ち回りのプレッシャーよりも1回のチャンスから大きな火力につなげるのが狙い。この辺りの対応の早さは、ふ~どらしさが感じられるところである。

3試合目第1ラウンドは中盤をこれまでと同様にももち“セス”が主導すると、中盤でふ~ど“バーディー”が“ブルホーン”による対空からVトリガーII“バーディータイム”を発動。続く展開では、“EXブルヘッド”のヒットから“ブルスウィング”に繋ぐ大ダメージコンボを決めつつ、“起き攻め”のチャンスを獲得する。しかし、ここを勝負所と見たももち“セス”は“EXマッドクレイドル”を選択し、攻防のターンを切り替えることに成功すると、ふ~ど“バーディー”のしゃがみ強キックから“ブルキャプチャー”の連係に対して、前ジャンプでしっかりと割り込んでマッチポイントへリーチをかける。

ふ~ど“バーディー”は、続く第2ラウンドでも体力を先行されて窮地に陥ってしまうが、我慢強く堅実な立ち回りを続けていく。対するももち“セス”は、先の勢いをそのままにVトリガーI“丹田イグニッション”を使い攻勢を強めるものの、ふ~ど“バーディー”の高精度な対空によってその攻めが阻まれてしまい、最後は“バッド・スキップ・チェーン”の削りダメージによってダウン。試合はフルセットまでもつれ込む。

お互いに死力を尽くした最終ラウンドは、これまで堅実な選択肢を選んできたふ~ど“バーディー”が強気の読み合いに切り替えたことがポイントに。序盤に対空から近距離戦を作ってコマンド投げ“キリングヘッド”を決めると、中盤にももち“セス”の”アナイアレイトソード”をガードした状況から再度“キリングヘッド”を選択。これで体力リードを広げると、終盤にお互いがEXゲージ満タンの状態から前ジャンプを仕掛けたももち“セス”に対し、ふ~ど“バーディー”がしゃがみ中パンチで対空。続く近距離戦で“EXキリングヘッド”を決めてK.O。互いのスタイルとキャラクターの特性が入り混じる中、ギリギリのところで読み合いを制したふ~ど“バーディー”が、バトルカウント“2-1”で勝利。フードガイアが全勝という道を見事成し遂げた。

・総評

フードガイアは、グランドファイナルに向けて最低でも全勝という狭い道ではあったものの、その条件が逆にチームの勢いに火をつけることとなり、結果として狙い通りのストレート勝利となった。

モモチスプラッシュも、各メンバーが自身のスタイルを十分に発揮する試合内容を作ったが、その気迫に押されてしまったか勝負所でのミスが響き、勝利を逃してしまう形となった。

試合内容では、ときどとりゅうせいのWユリアンによる圧倒的な攻めの姿勢が印象的。どちらもキャラクターの強い部分を最大限に引き出しつつ、要所では的確な対応を見せるなど、攻勢による主導権の獲得から得意な形を作ったのがポイントとなった。

 

対戦選手
(使用キャラクター)

勝敗

対戦選手
(使用キャラクター)

先鋒戦 ハイタニ
(豪鬼)
1-2 どぐら
(ベガ)
中堅戦 藤村
(春麗)
0-2 ぷげら
(ポイズン)
大将戦 ももち
(セス)
1-2 ふ~ど
(バーディー)
獲得ポイント 0   4

【MATCH2】ネモオーロラ 対 マゴスカーレット

・出場選手

フードガイアが激戦を制してグランドファイナルへの望みをつないだ後は、3位のネモオーロラと5位のマゴスカーレットによるMATCH2に続く。前半戦では、ネモオーロラがストレート勝利を収めている組み合わせである。

出場選手のラインナップでは、両者が前半戦とメンバーを変更。ネモオーロラはガチくんをサポートに回し、ここでリーダーのネモが出陣。対するマゴスカーレットは、逆にリーダー・マゴをサポートに回してMOVを起用した。

・BAN対象キャラクター

続くBAN対象の選択ではネモオーロラ側がセスを、マゴスカーレット側が春麗を封じられた。

ネモオーロラとしては前半戦にもけのラシードを対象としたため、ここでは水派かMOVが候補に。水派のコーリンに対する準備があるためか、MOVの春麗をBAN対象に選択した。対するマゴスカーレットは、ネモのユリアンが候補筆頭のようにも見えたが、こちらもユリアンへの準備ができているためかsakoをターゲットにした。

ネモオーロラは1ポイントでも獲得すれば3位確定。もし、ストレート勝利をすれば2位の可能性もある状態。それに対して第9節を良い形で勝利したマゴスカーレットが、どのような試合ぶりを見せるかがポイントとなった。

・先鋒戦:sako 対 MOV

1ポイントが明暗を分ける状況で重要となる先鋒戦は、お互いチーム戦の原点に立ち返りBAN対象同士となるsakoのメナトとMOVのエドモンド本田による対決に。

sakoのメナトは第7節以来の起用であり、今期SFLではふ~どと同じく3キャラクターの使い分けで活躍。ここではポテンシャルの高いセスでBAN選択の枠を割かせ、なおかつ仕上がりの良いサブキャラクターで先鋒戦を務めるという、相手チームに対応力迫る重要な役回りとなった。

対するMOVは、サブキャラクターとして前回起用したさくらではなくエドモンド本田を起用。これは本人が密かに準備していたキャラクターであり、この最終節でようやくのお披露目となった。

メナトとエドモンド本田という組み合わせは、リーチと機動力で勝るメナトが立ち回りで主導する一方、エドモンド本田は体力と一撃の攻撃力の高さ活かしたダメージ効率の差を活かすのが狙いとなる。

試合は、まず相手の出方を窺うようなsako“メナト”に対し、MOV“エドモンド本田”はその見た目に反した機敏な前ダッシュで接近し攻めを仕掛ける形に。

第1ラウンドでは、中盤にsako“メナト”が先にVトリガーII“ジェフティの預言”を発動して攻勢を作ると、MOV“エドモンド本田”は若干の被弾がありつつも丁寧な動きでこれに対処。sako“メナト”の攻めを捌き切ると、“差し込み”の“払い蹴り”でクラッシュカウンターからVトリガーII“手力男(たぢからお)”を発動。そのまま“岩戸開き(いわとびらき)”で画面端に追い詰め、続く起き攻めではsako“メナト”のクリティカルアーツ“ウン・ネフェル”による割り込みを冷静にガードしてまず第1ラウンドを先取する。

MOV“エドモンド本田”は、第2ラウンドではsako“メナト”の飛び道具“ソウルスフィア”の牽制に対し、VスキルI“猫だまし”で相殺する対策でこれを抑制。これでsako“メナト”の通常技牽制を引き出すと、タイミングを計った“スーパー頭突き”でダメージレースの先行を狙っていく。

これに対し、sako“メナト”は丁寧な立ち回りで相手のリズムを掴むことに専念。中盤では、MOV“エドモンド本田”のVトリガー発動の起点となる“払い蹴り”を、慎重に歩きながらガードすることでケアしつつ、時折ジャンプを混ぜて“スーパー頭突き”にも対応。終盤には、MOV“エドモンド本田”の“岩戸開き”による割り込みも、後ろジャンプで的確な回避から反撃を決めラウンドを奪取する。

徐々に対応の形を整えるsako“メナト”に対し、MOV“エドモンド本田”は中距離から“EXスーパー頭突き”や前ダッシュからのコマンド投げ“EX大銀杏投げ(おおいちょうなげ)”で大胆な読み合いを仕掛けてペースを乱す作戦に。しかし、sako“メナト”は“EXソウルスフィア”にEXゲージを活用することでコンボダメージの底上げを狙い、ダメージレースに対応。加えて、VトリガーII“ジェフティの預言”を攻めの連係に組み込むことで、MOV“エドモンド本田”の手数を上回り1試合目を先取する。

MOV“エドモンド本田”の果敢な読み合いを上手く捌いたことでペースを握ったsako“メナト”は、続く2試合目も試合の流れを主導。

第1ラウンド序盤に“スーパー頭突き”の空振りに反撃を決めると、続く展開ではMOV“エドモンド本田”の受けの癖を読み立ち強キックでクラッシュカウンターを取ることに成功。これで大きく体力のリードを取ると、時間を使った立ち回りを展開してMOV“エドモンド本田”に攻めを強要。そこを的確に迎撃していくことで、堅実にダメージを重ねラウンドを先取する。

苦境に立つMOV“エドモンド本田”は攻め手に困りつつも、sako“メナト”の空中からの“カーメンキック”を対空で反撃したり、相手の動き出しに“払い蹴り”でクラッシュカウンターを取るなど、持ち前の立ち回りテクニックを発揮。しかし、それぞれの好プレーは続く攻めになかなか繋がらず、老獪な対応を見せるsako“メナト”の前では攻めあぐねる展開となってしまう。

相手の手札に一つずつ対応し続けたsako“メナト”は、第2ラウンド終盤に“EXスーパー百貫落とし”によるダウンから“起き攻め”を仕掛けられてしまうものの、ここで再度“ウン・ネフェル”による割り込みを選択。1試合目とは違い、少ないチャンスをモノにしたい状況となっていたMOV“エドモンド本田”は、これに被弾してしまい体力が残りわずかに。それでも果敢に攻めるMOV“エドモンド本田”に対し、最後はsako“メナト”が立ち中パンチから“ジェフティの審判”でフィニッシュ。MOVの秘策に対し、真っ向からの立ち回りで受けきったsako“メナト”がバトルカウント“2-0”で勝利。ネモオーロラ待望の1ポイントを獲得することに成功した。

・中堅戦:キチパ 対 水派

続く中堅戦では、キチパのアビゲイルと水派のコーリンがマッチアップ。両者は前半戦でも同キャラクター同士の先鋒戦で相対しており、その時はキチパが接戦を制する形で勝利している。

キチパは前半戦ではメインキャラクターのザンギエフを集中的にBAN対象とされてしまったが、サブキャラクターのアビゲイルで勝利を重ねて序盤のネモオーロラ躍進の原動力として活躍。しかし、後半戦ではザンギエフが思うように振るわず大苦戦。その影響もあってか、ここではメインキャラクターのザンギエフではなくアビゲイルを起用した。

対する水派は、迷わずメインキャラクターのコーリンを選択。今期SFLでは勝負所での読み合いで勝ちきれず試合のペースを奪われてしまう展開が多かったものの、いずれの試合でも仕上がりの良い動きを見せたほか、第7節ではどぐらのベガを相手に圧倒的な試合内容で勝利。シーズンの中で成長し、後半になるにつれて調子を上げできた選手であり、その集大成をこの最終節で発揮することでリベンジを果たせるかに期待が集まった。

序盤の試合の流れはリーチの差を活かした牽制でリードを狙うキチパ“アビゲイル”に対し、水派“コーリン”は中盤からVトリガーII“アブソリュートゼロ”による攻めで戦況有利を作っていく。

1試合目第1ラウンドでは、序盤の立ち回りでキチパ“アビゲイル”が立ち強パンチでクラッシュカウンターを誘発し、続く起き攻めも通して半分以上の体力を奪う。これに対して水派“コーリン”は、中盤に“起き攻め”のしゃがみ強キックからVトリガーII“アブソリュートゼロ”を発動すると、2連続の後ろ投げでガードを崩す。その後の攻めでは投げ抜け狙いの打撃を通してコンボにつなぐと、そこからの奇襲にも成功。相手の体力とスタン値を冷静に判断しつつ、流れるような攻めを展開した水派“コーリン”が第1ラウンドを先取する。

第1ラウンドは水派“コーリン”の狙い通りの展開となったが、第2ラウンドではキチパ“アビゲイル”も負けじと持ち前の読みの鋭さと素早い判断を発揮。中距離戦を優位に進めるキチパ“アビゲイル”に対し、焦れた水派“コーリン”がVトリガーII“アブソリュートゼロ”の発動から滑るような前ダッシュで急接近。これを読み切ったキチパ“アビゲイル”は、垂直ジャンプ強キックから一気にダメージを奪うと、終盤には水派“コーリン”のハイスピードな展開からのセットプレイに対し、“EXナイトロチャージ”で攻撃を受け止めつつ反撃してラウンドを取り返す。

お互いが自分らしさを見せる好試合は、第3ラウンドでさらにギアを上げた水派“コーリン”が主導。これまでの流れでキチパ“アビゲイル”のリズムを掴むと、序盤に“置き技”の立ち中パンチから“EXパラベラム”のコンボで先手を取ることに成功。画面端の読み合いも制して大きな体力リードを作ると、そこから逆転しようとするキチパ“アビゲイル”の攻撃に攻めの“フロストタッチ”で迎撃。終盤にはキチパ“アビゲイル”の“メトロクラッシュ”に対し、構えを見てから再度の“EXフロストタッチ”で迎撃してK.O。まずは水派“コーリン”が1試合目を先取する。

この苦しい展開に対してキチパは、ここでキャラクターを魂のメインキャラクター“ザンギエフ”に変更することで巻き返しを狙う。

キチパ“ザンギエフ”は水派“コーリン”の立ち強パンチや“スナイピングキック”といったリーチの長い大振りの技をVスキルI“アイアンマッスル”でいなし、体力差を活かした丁寧な地上戦を展開。第1ラウンドでは狙い通りの流れで体力リードを作ると、終盤には立ち強パンチからVトリガーI“サイクロンラリアット”をヒットさせてラウンドを先取する。

続く第2ラウンドも、まずはキチパ“ザンギエフ”が主導。水派“コーリン”の立ち強パンチを“アイアンマッスル”で受け止めることで、続く“EXパラベラム”をガードすることに成功。さらに、反撃にクリティカルアーツ“ボリショイ・ロシアン・スープレックス”を決めて再び体力をリードする。しかし、水派“コーリン”は続く接近戦の読み合いを制したことから反撃を開始。コマンド投げ“スクリューパイルドライバー”を垂直ジャンプで回避すると、そこから反撃を決めつつVトリガーII“アブソリュートゼロ”を発動。続く画面端の攻めで体力を逆転すると、終盤にはキチパ“ザンギエフ”に再逆転させない硬い立ち回りでリードを維持し、ラウンドを取り返す。

このラウンドを制したことで勢いに乗った水派“コーリン”は、第3ラウンドでも堅実な立ち回りを見せつつも、要所では相手のお株を奪うような鋭い読みで試合を圧倒。序盤にキチパ“ザンギエフ”が立ち強キックのクラッシュカウンターから起き攻めを仕掛けると、“スクリューパイルドライバー”の選択に対し、ここでも垂直ジャンプで対応。中盤に再び“起き攻め”を仕掛けられてしまうものの、今度はしゃがみ弱パンチを1回ガードしたところからバックダッシュで“EXスクリューパイルドライバー”を回避する。

これに対してキチパ“ザンギエフ”は苦しいながらも果敢に仕掛け、終盤には再び“サイクロンラリアット”を発動。今一度の逆転を狙うが、水派“コーリン”は冷静な立ち回りでこれを許さず、逆にキチパ“ザンギエフ”が垂直ジャンプを見せたところにVスキルI“インサイドスラッシュ”で迎撃。続く“起き攻め”でも打撃を決めると、そのままクリティカルアーツ“フロストタワー”まできっちり繋いでキチパ“ザンギエフ”をK.O。堅実な立ち回りと的確な判断、さらには鋭い読みで圧倒的な試合運びを見せた水派“コーリン”が、バトルカウント“2-0”で中堅戦を制した。

・大将戦:ネモ 対 もけ

お互いに1勝ずつで迎えたMATCH2の大将戦は、ネモのユリアンともけのラシードが激突。ネモはその独創的なゲーム攻略の思考をチーム戦略でも発揮し、BAN対象の選択やオーダーに加え、自身がサポートに回る作戦をたびたび敢行して周囲を驚かせてきたリーダーだ。それと同時にエースとしても十分な活躍を見せており、この最終戦ではメインキャラクターのユリアンを起用。

対するもけは、前期SFLで集中的なBAN選択による苦い思い出を持ち、今期SFLでも10節中5回のBAN対象となりながらも、それを乗り越えここまで9戦6勝とエースとして開花した選手。最終戦でも大将に回り、水派が作った勢いをそのままにラシードで最後の勝負に挑んだ。

試合はお互いの技が交差する激しい近距離戦からスタート。両者は激しい技の応酬の中でも細かい距離調節とガードを駆使し、相手にペースを渡さないようギリギリの攻防を繰り広げる。

最初に試合が動いたのは1試合目第1ラウンド中盤、ネモ“ユリアン”が不意を衝いた大胆な“チャリオットタックル”でダウンを奪うシーンから。その後、ネモ“ユリアン”はVスキルI“メタリックオーラ”による強化に成功すると、続けざまにコンボを決めて体力をリード。終盤にはもけ“ラシード”の飛び道具“ハブーブ”に対し、“EXバイオレンスニードロップ”を合わせラウンドを先取する。

このネモ“ユリアン”の攻撃的な試合の展開に対し、もけ“ラシード”は一歩も退くことなく応戦。第2ラウンドでは“クォーラルキック”への反撃から画面端のチャンスを作ると、飛び道具“ワールウインド・ショット”を使った得意な攻めの形を展開。さらに、中盤では“差し返し”の立ち中キックからVトリガーII“アーシファ”を発動すると、続くコンボで再び画面端に追い詰めてそのままK.O。ネモ“ユリアン”の要であるVトリガーI“エイジスリフレクター”を使わせない理想的な試合運びでラウンドを取り返す。

お互いが徐々にヒートアップしていき大味になっていく試合は、第3ラウンドに入り近距離の読み合いがポイントになる。序盤にもけ“ラシード”が“差し込み”のしゃがみ中キックから先手を取ると、続く近距離戦ではネモ“ユリアン”の“EXデンジャラスヘッドバット”を読んでガードからの反撃で体力を先行する。

一方のネモ“ユリアン”もしゃがみ強パンチによる対空から近距離戦を仕掛けるが、投げが決まらず攻めのターンが途絶えてしまう。中盤には“エイジスリフレクター”から再度攻めを仕掛けるが、これももけ“ラシード”に上手く捌かれることに。近距離戦の攻防を上手く制したもけ“ラシード”は、終盤にネモ“ユリアン”の“EXバイオレンスニードロップ”の空振りに立ち中キックからのコンボでフィニッシュ。まず1試合目を先制する。

持ち前の高い集中力で初戦を制したもけ“ラシード”は、そのセットカウントの優位を活かした強気の読み合いで2試合目の流れを主導していく。

第1ラウンドでは序盤ネモ“ユリアン”にリードを許してしまうもが、続く展開では“ダッシュ・スピニング・ミキサー”をガードさせた不利な状況から“EXスピニング・ミキサー”をねじ込む大胆な選択により、画面端のチャンスを獲得。その後には立ち強キックのクラッシュカウンターから“アーシファ”を発動し、前ジャンプ強パンチから“表裏”の二択を展開。この読み合いも制して一気に体力を奪うと、終盤にはネモ“ユリアン”の逆転を狙うVトリガーI“エイジスリフレクター”に対し、再度“EXスピニング・ミキサー”の割り込みを成功させてラウンドを先取する。

もけ“ラシード”は、第2ラウンドでもその勢いを緩めずに試合を展開。序盤に“バイオレンスニードロップ”の空振りに立ち中パンチからコンボを決めると、続く攻めではネモ“ユリアン”の“キラーストレート”による割り込みをガードして攻めを継続。スタン間際まで追い詰めたところで、今度は“EXデンジャラスヘッドバット”による割り込みも垂直ジャンプで読み切って反撃を決める。

窮地に陥ったネモ“ユリアン”は、最大の武器であるVトリガーI“エイジスリフレクター”による逆転を狙うものの、大きく体力をリードしたもけ“ラシード”はそれを見越した冷静な中距離戦を展開。これによりネモ“ユリアン”は、ややリターンの低いしゃがみ中キックのガードから“エイジスリフレクター”を使わされる形となってしまい、終盤には温存していたEXゲージも放出。ネモ“ユリアン”の猛攻を捌ききったもけ“ラシード”は、最後に動きの止まったネモ“ユリアン”へ前ダッシュからの後ろ投げを決めて決着。最後まで集中力を切らさずに、攻めと守りで優れたバランス感覚を見せたもけ“ラシード”がバトルカウント“2-0”で勝利。リーダー・マゴに代わって大将戦を制し、マゴスカーレットに勝利をもたらした。

・総評

全ての試合がやや一方的な展開となったMATCH2は、中堅戦と大将戦を制したマゴスカーレットが勝利。リーダー・マゴがサポートに回るという大胆な戦略にメンバー全員が応えた形となった。

ネモオーロラは敗れてしまったものの、先鋒戦でsakoが勝利したことによりこの時点でグランドファイナルへの進出が決定。しかし、試合内容では反省点も多く、リーダーのネモもグランドファイナルへ向けたさらなる取り組みの必要性を感じていた。

マゴスカーレットは残念ながらグランドファイナル進出を逃したものの、後半になるにつれ若手選手2名が調子を上げて活躍。特にもけは第5節以降全てで勝利するなど今期SFLを通じて大きな成長を遂げたことから、今後の活躍ぶりにも期待したいところだ。

対戦選手
(使用キャラクター)

勝敗

対戦選手
(使用キャラクター)

先鋒戦 sako
(メナト)
2-0 MOV
(エドモンド本田)
中堅戦 キチパ
(アビゲイル、ザンギエフ)
0-2 水派
(コーリン)
大将戦 ネモ
(ユリアン)
0-2 もけ
(ラシード)
獲得ポイント 1 3

【MATCH3】トキドフレイム 対 ウメハラゴールド

・出場選手

6チーム24選手による長く熱い戦いの最後となる第10節MATCH3は、首位のトキドフレイムと2位のウメハラゴールドによる頂上決戦。どちらもグランドファイナル進出が確定している状況ながら、このMATCHの結果によっては順位が入れ替わる可能性もあり少しも気が抜けない戦いである。

出場選手のラインナップではトキドフレイムが前半戦と同じくときど、板橋ザンギエフ、りゅうせいで挑むのに対し、ウメハラゴールドはカワノをサポートに回し、ここまで全勝を続けているナウマンをチョイス。ウメハラゴールドは第1節での戦いに敗れていることからメンバー選出の変化で立ち向かう作戦を取った。

・BAN対象キャラクター

前半戦では、ときどの豪鬼とウメハラのガイルという両チームのリーダー兼エースがBAN対象となったが、ここではトキドフレイム側はユリアン、ウメハラゴールド側はネカリが選択された。

BAN対象に影響が出るりゅうせいとまちゃぼーはどちらもリーダーに並ぶエースとして活躍しており、両チームのBAN対象の選択はともに順当。奇をてらうことなく真っ向からの実力勝負をお互いが望む展開となった。

・先鋒戦:板橋ザンギエフ 対 ナウマン

注目の先鋒戦オーダーの結果は、板橋ザンギエフのザンギエフとナウマンのさくらが激突。お互いがBAN対象となった選手を避ける対応力の高い采配を取った。

板橋ザンギエフは前期SFLまでのリーダーとしての経験を活かし、縁の下の力持ちとしてトキドフレイムを支えてきた選手。戦績でも7戦5勝と上々の活躍に加え、第5節以降4連勝中と絶好調な状態のまま、今回はプレイヤーネームにもあるザンギエフを起用。

対するナウマンは今期SFLが初出場ながら、ここまでチームの期待にすべて応えて全勝街道を突き進む活躍を見せている選手。期せずして、ともに4連勝という展開の中、こちらもメインキャラクターのさくらを選択し、ベテラン選手の壁に立ち向かうこととなった。

ザンギエフとさくらの組み合わせでは、お互いの持ち味である近距離の攻めをいかにして自分から作り出すかがポイント。さくらは中距離の牽制に加え、素早い前ダッシュによって果敢にその状況を作り出す必要がある。対するザンギエフは“ダブルラリアット”による対空と“置き技”のしゃがみ弱パンチを盾に、さくらが懐に入ろうとするところを捌きつつダウンを奪うのが狙いとなる。

1試合目に、まず先手を取ったのは板橋“ザンギエフ”。第1ラウンド序盤にナウマン“さくら”が“咲桜拳(しょうおうけん)”によるダウンから近距離戦を仕掛けたのに対し、板橋“ザンギエフ”はやや遅らせたしゃがみ強キックでクラッシュカウンターを誘発。これにより得意な二択のチャンスを得ると、まずは打撃から入り、続く攻めではコマンド投げ“スクリューパイルドライバー”を選択。さらに攻めを継続すると、一直線にナウマン“さくら”をスタン。実にザンギエフらしい二択を連続で制しまず第1ラウンドを先取する。

しかし、続く第2ラウンドではナウマン“さくら”が板橋“ザンギエフ”のしゃがみ弱パンチの牽制に対し、上手く立ち弱キックで“差し返して”攻めのチャンスを獲得。2回の前ダッシュで近距離戦を作ると、立ち中パンチでカウンターを取って大ダメージコンボを炸裂。そのまま画面端での攻めも成功させ、先ほどのお返しといった形で板橋“ザンギエフ”をスタンに追い込み第2ラウンドを取り返す。

互いに攻めの読みを通し合った試合は第3ラウンドに入り、序盤に立ち強キックでクラッシュカウンターを取ったナウマン“さくら”が先行。しかし、続いての攻めに対して板橋“ザンギエフ”は、ナウマン“さくら”の前ダッシュを見てからしゃがみ弱パンチで迎撃。中盤にはナウマン“さくら”が“起き攻め”で投げを選択したのに対し、投げに対して無敵のある“EXスクリューパイルドライバー”を再度炸裂。これまで攻めに発揮していた読みの鋭さを守りで活かすことでペースを握り、そのまま1試合目を先取する。

良い形で1試合目を制した板橋“ザンギエフ”は、その勢いをさらに増して徐々に立ち回りでもその持ち味を発揮。第1ラウンドではナウマン“さくら”の牽制をVスキルI“アイアンマッスル”で受け止めると、その後には“波動拳”に対してジャストなタイミングで前ジャンプを噛み合わせて体力を先行。続く展開でもナウマン“さくら”の攻めを捌き続け、逆にチャンスをすることでラウンドを先制する。

一気にマッチポイントまでリーチをかけられたナウマン“さくら”だが、第2ラウンドではこれまでの前のめりな動きから、動作の小さい立ち弱キックを主体とした地上戦にシフト。これが功を奏して体力を先行すると、中盤にはVトリガーII“桜旋風(さくらせんぷう)”を発動。続く攻めで大ダメージコンボを決めることに成功し、ラウンドを奪取。続く第3ラウンドでも地上戦を圧倒し、終盤にはしゃがみ中キックからヒット確認でクリティカルアーツ“桜の雨”に繋ぐ好プレーを見せてラウンドを連取した。

息を吹き返したナウマン“さくら”は3試合目に入り、攻めの前ダッシュと受けの地上戦という緩急で試合の流れを主導。しかし、板橋“ザンギエフ”も我慢の立ち回りでこれに対応すると、第1ラウンドではナウマン“さくら”の攻めが一瞬隙を見せたところから“EXスクリューパイルドライバー”で反撃。再び得意の二択を制し、試合の流れとともにラウンドをもぎ取っていく。

再度劣勢となったナウマン“さくら”は、それでもペースを崩すことなく丁寧な地上戦を展開。第2ラウンドでは、その努力が実り早々に画面端のチャンスを獲得すると、連続した投げで体力を先行。さらに、終盤にはその投げの意識を利用し、“起き攻め”に“顎跳ね蹴り”を選択。これが板橋“ザンギエフ”の投げを読んだ“EXスクリューパイルドライバー”と上手く噛み合い、ラウンドを奪取し両者フルセットの最終ラウンドへ持ち込む。

勝負どころの読み合いを制したナウマン“さくら”は第3ラウンドでもその流れを維持し、立ち回りで体力をリード。すると続いては受けに回り、板橋“ザンギエフ”の逆転手であるVトリガーI“サイクロンラリアット”に対して時間を使うことで冷静に対処。そのままペースを崩すことなく少しずつリードを広げると、最後は“桜の雨”による削りを目的とした立ち弱キックがヒットしそのままフィニッシュ。読みの鋭さに加え、立ち回りの緩急で有利な読み合いを多く作ったナウマン“さくら”がバトルカウント“2-1”で勝利。今期SFLにおいて5戦全勝という快挙を成し遂げた。

・中堅戦:りゅうせい 対 まちゃぼー

ウメハラゴールドが幸先のいい形でスタートした後は、りゅうせいのセスとまちゃぼーの豪鬼による中堅戦。メインキャラクターがBAN対象となったエース同士がマッチアップすることとなった。

りゅうせいは、ここまでメインキャラクターのユリアンを多くの場面でBAN対象とされつつも、サブキャラクターのセスの練度を上げて見事に活躍。また、ユリアンが使える場面では、ときどの豪鬼がBAN対象となることがほとんどだったため、リーダーに代わり大将戦を務め上げた。

対するまちゃぼーも前半戦でウメハラのガイルがBAN対象として狙われる中、メインキャラクターのネカリを使い、抜群の安定感を発揮。第7節ではネカリがBAN対象となったものの、仕上がりの良い動きの豪鬼で勝利を収めるなど、正に隙の無い選手といったところ。

ここではポテンシャルと練度の高いキャラクターを使う両名が、相手キャラクターに対してどのような試合運びを用意しているのかに注目が集まった。

セスと豪鬼はともに体力が低く、また高威力のコンボを持っているため一つのミスや読み合いが勝敗に大きく響く組み合わせ。

そんな一触即発の緊張感がありながらも、1試合目はお互いが積極的に相手の間合いに入り牽制技を振り合う形からスタート。飛び道具“豪波動拳”で様子見を行うまちゃぼー“豪鬼”に対し、りゅうせい“セス”は慎重に前進しながら時折飛び道具無敵のある“強クルーエルディザスター”で牽制。合わせて前ジャンプから低空で放つ“アナイアレイトソード”を組み合わせることで、自身が動きやすい展開を作っていく。

これに対してまちゃぼー“豪鬼”は体力を削られながらも、割り込みのしゃがみ中キックをヒット確認し“竜巻斬空脚”に繋いでダウンを獲得。続く“起き攻め”ではりゅうせい“セス”の打撃による割り込みに対し、少し遅らせたしゃがみ弱パンチをカウンターヒット。続けざまにコンボにつなぎ体力を奪うと、攻めの継続から投げを決めてりゅうせい“セス”をスタン。1回のチャンスを最大限に活かした形で第1ラウンドを先取する。

続く第2ラウンドでは、りゅうせい“セス”のしゃがみ強キックに対し、まちゃぼー“豪鬼”が歩きの速さを活かした空振りから“差し返し”のしゃがみ強キックをヒット。これで先手を取ると再度画面端に追い詰めていく。

対するりゅうせい“セス”もまちゃぼー“豪鬼”の連携を防ぎつつ、前ダッシュからの後ろ投げで一転攻勢のチャンスを獲得。しかし、まちゃぼー“豪鬼”の前ジャンプによる位置入れ替えを許してしまい、逆にめくりジャンプからの攻撃に被弾するとそのまま画面端の攻めを展開されて再びスタン。まちゃぼー“豪鬼”がリズムの良い動きでラウンドを先取し1試合目を制した。

2試合目もまずはまちゃぼー“豪鬼”が試合を主導し、ペース奪取のために攻勢を強めるりゅうせい“セス”に、今度は“置き技”の立ち中キックから“赤鴉豪焦破(せきあごうしょうは)”をヒット。その後の展開では再度前ジャンプからの攻撃を通し、地上と空中の両面からの攻めに成功する。

対するりゅうせい“セス”も怯むことなく読み合いに応じ、追い詰められたところから後ろ投げを決めると即座にVトリガーI“丹田イグニッション”を発動。ここからようやく反撃開始となるはずが、まちゃぼー“豪鬼”の無敵技“EX豪昇龍拳”による割り込みに被弾。まちゃぼー“豪鬼”はそのままVトリガーI“怒髪衝天”を発動すると、再度画面端を獲得し、そのままりゅうせい“セス”をダウン。先にマッチポイントへリーチをかける。

反撃の芽を根こそぎ刈り取るかのような読みを見せたまちゃぼー“豪鬼”は、そのまま試合を圧倒。りゅうせい“セス”の“ステップシュート”を的確に“差し返す”と、画面端では無敵技“EXマッドクレイドル”の割り込みをしっかりとガード。体力を奪いつつスタン間際まで追い詰めると、続く起き攻めでは投げを通すことに成功。体力の低いセスでは続くコンボを受けきることが出来ず、りゅうせい“セス”はそのままK.O。まちゃぼー“豪鬼”が相手を封殺する動きで圧倒し、バトルカウント“2-0”でエース同士の戦いを勝利した。

・大将戦:ときど 対 ウメハラ

全10節という長きに渡った戦いの最後は、ときどの豪鬼とウメハラのガイルというレジェンド同士による大将戦に。

ときど豪鬼はここまで全節に出場し、9戦8勝という驚異的な成績を誇るリーダー兼エース。その強さとストイックな姿勢を見せることでメンバーを鼓舞し、トキドフレイム躍進の原動力となった。

対するウメハラは、その圧倒的な強さから前半戦で集中的にBAN対象のターゲットにされた選手。それによりチームは序盤に少し出遅れてしまった形となったものの、自身もサブキャラクターの影ナル者で活躍してチームの飛躍へ貢献した。

前半戦ではサブキャラクター同士でぶつかり合った両名が、この佳境においてメインキャラクター同士で激突。そのドラマティックな展開に周囲は、試合前から興奮冷めやらぬ状態となった。

この組み合わせでは攻めの豪鬼と守りのガイルという構図が常であるが、これまで何度も死闘を繰り広げてきたときど“豪鬼”とウメハラ“ガイル”の戦いにおいては、お互いが積極的に攻め合う激しい展開となる。

まずはときど“豪鬼”が牽制のしゃがみ中キックを振ったところに、ウメハラ“ガイル”があいさつ代わりともいえるしゃがみ強キックによる“差し返し”をヒット。ここから飛び道具“ソニックブーム”を主体に“リバーススピンキック”や立ち強キックといった長いリーチの技で体力を先行する。

一方のときど“豪鬼”はやや前のめりに来るウメハラ“ガイル”に対し、中盤では前ダッシュに合わせたしゃがみ中キックからヒット確認で“竜巻斬空脚”を繋ぎ反撃を開始。体力リードと引き換えに先に“金剛拳”のヒットからVトリガーI“怒髪衝天”を発動させると、続く起き攻めではしゃがみ中パンチの固めから、少し歩いて“瞬獄殺”を炸裂。巧みなEXゲージと体力の調整で第1ラウンドを先取する。

また、ときど“豪鬼”は第1ラウンドでのやり取りで早くもウメハラ“ガイル”の攻めのリズムを掴むと、第2ラウンドでは“ソニックブーム”にタイミングを合わせた前ジャンプから大きなリターンを獲得。その後の展開では、前ジャンプに対して“EXサマーソルトキック”で対空を狙うウメハラ“ガイル”を“EX斬空波動拳”で迎撃するなど、読みの部分で一歩先を行く流れを展開。画面端で猛攻を仕掛け、ウメハラ“ガイル”にVトリガーI“ソリッドパンチャー”を使わせないままK.Oし、まず1試合目を先取する。

ウメハラ“ガイル”は、2試合目でそれまでやや攻撃的だった立ち回りから本来の受けの立ち回りにシフト。ときど“豪鬼”の前ジャンプに対し空中投げ“フライングメイヤー”で対空すると、“置き技”の“スピンバックナックル”もヒットさせ体力を先行。そこからはリードを維持する形で立ち回り、ときど“豪鬼”のVトリガーI“怒髪衝天”による画面端の攻めも前ジャンプ弱キックによる位置入れ替えで対処。近距離の読み合いも制しラウンドを先取する。

これでペースを整えたウメハラ“ガイル”は、第2ラウンドも序盤に“置き技”を上手く当てると、続く展開ではときど“豪鬼”の“豪波動拳”に対し、クリティカルアーツ“ソニックハリケーン”で回避しつつ反撃する好プレー。大幅に体力リードを作ると、そこからは堅実な立ち回りでときど“豪鬼”の攻めを誘い、最後は守りの“リバーススピンキック”をヒットさせてラウンドを連取。試合をイーブンに持ち直す。

3試合目に入ると、ときど“豪鬼”が前歩きによる深い踏み込みで近距離戦を作り、ウメハラ“ガイル”のガードを崩すことに成功。手数を減らし相手の攻めを待つウメハラ“ガイル”に対し、自身も手数を減らすことで不用意な被弾を減らしつつ、自分の得意な間合いを作った。

ときど“豪鬼”はこの動きでウメハラ“ガイル”に対応を強要すると、続く展開ではウメハラ“ガイル”の“置き技”の立ち強キックをVスキルI“羅漢”で受け止めて反撃。画面端でチャンスを作ると、投げと打撃を綺麗に使い分けてウメハラ“ガイル”を一気にスタン。第1ラウンドを先取する。

ウメハラ“ガイル”もこれに対して中距離からの“ソニックブーム”で自分の展開を狙うものの、それを見越した“EX百鬼豪衝(ひゃっきごうしょう)”を決められてしまいダウン。中盤には“EXサマーソルトキック”による割り込みも使ってターンの奪回を狙うが、攻めのペースを緩めないときど“豪鬼”の前にやや後手に回ってしまう。

ときど“豪鬼”は、攻めあぐねるウメハラ“ガイル”の思考を読み、不意を突く前ダッシュから投げを決めると、最後は前ダッシュを咎めようと放った“ソニックブーム”に対してジャストタイミングの前ジャンプ強パンチから“EX赤鴉豪焦破”に繋ぐコンボでフィニッシュ。最終節最後の戦いを、積極果敢な動きで相手の思考を誘導することに成功したときど“豪鬼”がバトルカウント“2-0”で勝利した。

・総評

上位2チームによる最終MATCHは先鋒戦、中堅戦をウメハラゴールドが制したものの、大将戦ではリーダーのときどが踏ん張ったことで獲得ポイント“2-2”のイーブンという結果に終わった。

この両チームが引き分けで終わったというのは、グランドファイナルにおける戦いぶりにより一層の期待が持てる展開。試合後の勝利インタビューでも両リーダーはさらなる対策の必要性に言及していたことから、グランドファイナルではさらなる白熱した戦いが見られそうだ。

対戦選手
(使用キャラクター)

勝敗

対戦選手
(使用キャラクター)

先鋒戦 板橋ザンギエフ
(ザンギエフ)
1-2 ナウマン
(さくら)
中堅戦 りゅうせい
(セス)
0-2 まちゃぼー
(豪鬼)
大将戦 ときど
(豪鬼)
2-1 ウメハラ
(ガイル)
獲得ポイント 2 2

SECTION10 第10節振り返り

全10節、期間にして2か月半による長い戦いが終了し最終的な結果は以下の通り。

最終節をイーブンで終えたことで2位との差を守り切ったトキドフレイムがレギュラーシーズンを首位で終了。続いて2位にウメハラゴールド、3位にネモオーロラが続きこの3チームによってグランドファイナルが行われることとなった。

それに続くフードガイア、マゴスカーレット、モモチスプラッシュは残念ながら敗退となってしまったものの、各チームが特色を活かす形を見せていたのが印象に残る。

また、各選手にフォーカスすると各チームの若手選手が今期SFLの中で成長し、躍進の原動力やエースとしてその実力を開花させたのも見どころの一つ。国内トップクラスの選手が集まったことで互いが刺激を与えあい、それにより全体のレベルが上がったというのは試合の結果だけではない大会の大きな魅力といったところだろう。

“ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2020”はこの先上位3チームによるグランドファイナル、さらには日米決勝戦であるワールドチャンピオンシップへと続いていく。さらなる激しい戦いの中でそれぞれのチームがどんなドラマを生み出すのか、これからもその勇姿を一緒に見届けていこう。

STREET FIGHTER 6 (ストリートファイター6)

STREET FIGHTER 6

ストリートファイター6

ご購入はこちら