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2020.09.15
How to SFL Vol.2 SFL2020 チーム戦力分析
今回は、“ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2020”の醍醐味である“チーム”をテーマにお送りする。当編集部は、各リーダーへメンバー選出の理由やチームのコンセプト、注目している相手チームなどについての取材を行った。その内容をもとに、編集部独自の各チーム戦力分析を行ったので、ぜひ観戦の資料として参考にしてほしい。

ウメハラゴールド

チームメンバー | 使用キャラ |
リーダー:ウメハラ (写真左から2番目) |
ガイル、影ナル者、セス |
まちゃぼー (写真左から3番目) |
ネカリ、豪鬼 |
カワノ (写真右) |
コーリン |
ナウマン (写真左) |
さくら、ララ、ケン |
①チームメンバー選出の理由は?
– ウメハラ
まちゃぼーは、前回までのリーグでも活躍していたので「まず間違いない」という印象があります。それに加えて、ふだんの練習から自分のやりかたを持っているので、いい意味でチームの影響を受けない安定材料になるかなという狙いもありました。
カワノは純粋に実力が高く、まちゃぼーと並んで相性のいいリーダークラスと勝負できると思って選びました。正直すぐに他チームに取られると覚悟していたくらいです。
ナウマンは使用キャラクターこそそれほど強くありませんが、さくらは比較的レアなため起用できるポイントが確実にあるだろうという読みで選びました。2020年になってからの大会成績もよく、上り調子なためチームにいい影響を与えてくれそうだと期待しています。
②チーム構成のバランスやコンセプト、チームワークは?
– ウメハラ
特定のキャラがきたらきびしいという構成ではないので、バランスはいいと思います。コンセプトは、特別これといって考えてはいないですね。シンプルに実力とモチベーションが高いプレイヤーが集まっているので、リーグへの取り組みも基本は各自に任せています。
ゲームに関してはみんな真面目なので、「しっかり仕上げてくるだろう」という信頼感があるからこそ、こういったやり方を選んでいます。
③注目しているチームやプレイヤーは?
– ウメハラ
現在のシーズンになって春麗が強化されたため、ずっと春麗を使い続けているマゴスカーレットの“MOV”が不気味な感じがしますね。そもそも、例年に比べてオフラインの大会が少ないため、各プレイヤーの仕上がりや調子が見えづらいというのはあるのですが、その中でもとくに“MOV”については気になります。
編集部による戦力分析と戦略予想
世界屈指のガイル使いであるリーダー“ウメハラ”を筆頭に、前回のリーグにおいてサブキャラクターの豪鬼で大活躍をした“まちゃぼー”、若手にして国内最強クラスと評される“カワノ”、“EVO Japan 2020”覇者の“ナウマン”と、ポテンシャルでは他チームより頭ひとつ抜きん出ている印象だ。
他のチームからすれば、ウメハラのガイルやまちゃぼーのネカリをまずBANしたいところだが、その傍らで大きな成長を見せるカワノのコーリンやナウマンのさくらを野放しにするのも厳しいところ。
安定感のあるふたりのベテランと勢いのある若手ふたりという盤石な構成は、一見隙がないように見える。ただ、その一方でチームとしての取り組みはそれほど積極的ではないところが気になる。チーム戦略や対策といった要素は、本リーグにおいて重要なポイントであることから、個としてのポテンシャルの高さが際立つウメハラゴールドにチーム要素がどのように作用するのかが注目だ。
編集部BAN戦略予想
ガイル(◎)、ネカリ(〇)、コーリン(▲)
ウメハラのガイル、まちゃぼーのネカリが候補筆頭だが、サブキャラクターの豪鬼を考えるとまちゃぼーにBAN枠を使ってしまうのはコストパフォーマンスが悪そうである。レアキャラのさくらにBANを使うのも難しいため、メインの強さが目立つカワノにBANが集中する可能性もありそう。
トキドフレイム

チームメンバー | 使用キャラ |
リーダー:ときど (写真左から2番目) |
豪鬼、ユリアン |
板橋ザンギエフ (写真左から3番目) |
ザンギエフ、アビゲイル |
りゅうせい (写真左) |
ユリアン、セス |
ストーム久保 (写真右) |
アビゲイル、G |
①チームメンバー選出の理由は?
– ときど
じつは、僕って自分自身のことだったら大丈夫なのですが、こういったチーム戦で作戦を考えたり雰囲気作りをするのは苦手だという自覚があるんです。ですから、まずはリーダーの経験がありプレイヤーとしての実力も十分な板橋ザンギエフを選びました。他チームと競合したのですが、抽選の結果として中核となるプレイヤーが獲得できたのは大きかったです。
続くりゅうせいは、ひたむきな姿勢とそこから来る実力、そしてメインキャラクターであるユリアンのポテンシャルの高さで選びました。僕のサブキャラクターもユリアンなので、情報共有をしてお互いが助け合える点が大きいですよね。
ストーム久保は、アビゲイルが板橋ザンギエフと被っているのですが、ユリアンと同じように情報が共有できることに加え、情報収集などチームへの献身的な働きを期待できる人柄だったので選びました。
②チーム構成のバランスやコンセプト、チームワークは?
– ときど
キャラクターが被っていたり、偏っているところもありますが、それは他チームにとって対策しづらいということにつながるのでいいことだとも考えています。
チームワークについては板橋ザンギエフを信頼しているので、彼を中心にまとまっていくと考えています。実際積極的に話し合いの機会を作ろうとしてくれますし、4人でボイスチャットをしながら練習もしているので、チームの雰囲気がいい状態で試合に臨めそうです。
③注目しているチームやプレイヤーは?
– ときど
ふだんから一緒に活動しているプレイヤーでメンバーを固めた“モモチスプラッシュ”です。ファン思いのチームを組んだという感想を持つ一方で、リーグ初出場であるももちが果たしてどのようにチームを仕上げてくるのかというところに不気味さを感じます。
編集部による戦力分析と戦略予想
ポイントゲッターとして期待できる“ときど”と“りゅうせい”、ゲーム内外でチームへの貢献度が高い“板橋ザンギエフ”と“ストーム久保”というプレイヤーバランスがいい構成。
一方で、ユリアンとアビゲイルを複数のプレイヤーが起用するというのはBANが集中してしまう懸念がある。ただ、その場合はときどと板橋ザンギエフがメインを使えるということだから、それほどマイナスに考えていないのだろう。
このチームのカギとなるのはチームマネジメントとポイントゲッターの両面での活躍が期待される板橋ザンギエフ。ダブルリーダー構成ともいえるトキドフレイムで、彼のリーグ優勝経験がどこまで活かされるのか興味深い。
編集部BAN戦略予想
ユリアン&アビゲイル(◎)、ザンギエフ(〇)、豪鬼(▲)
4人のうち3人をメンバーとして選ぶルール上、必ず被るユリアンもしくはアビゲイルへBANが集中するだろう。あるいは、一発勝負の試合において脅威になりやすいザンギエフのBANもあり得るか。その結果として、ときど豪鬼へのポイントはある程度割り切りつつ、残りの組み合わせを有利にすることでチーム戦略として五分以上の相性に持ち込むことが対策のひとつと考えられそうだ。
モモチスプラッシュ

チームメンバー | 使用キャラ |
リーダー:ももち (写真左から2番目) |
セス、コーリン |
藤村 (写真左から3番目) |
春麗、豪鬼、いぶき |
ハイタニ (写真右) |
ララ、豪鬼 |
ジョニィ (写真左) |
かりん、G |
①チームメンバー選出の理由は?
– ももち
これを読んでいただいている皆さんはご存じだと思いますが、このチームは僕が代表として活動している「忍ism」の所属メンバーで固めています。メンバー候補が発表された段階でチーム構想は決まっていたので、あとはドラフトでいかにしてこの3人を集められるかという話だったんです。
そこからすると、藤村は実力、実績ともに十分すぎるくらいなので他チームと競合することも考えて真っ先に選びました。ここが要点だと捉えていたのですが、無事獲得することができたので、あとは順番にハイタニ、ジョニィと選んでいきました。
②チーム構成のバランスやコンセプト、チームワークは?
– ももち
コンセプトは先の通り、普段ら一緒に活動しているメンバーであることです。じつはウチのメンバーは、みんながメインキャラクターの変更を考える形で取り組んでいます。ですから、サブキャラといった考え方はそれほどないので、チームとして対応力も高いと思います。
ゲーム以外のことで言えば、お互いの付き合いが短くないので、いまさらチームワークや距離感を心配することなくやり取りができることが、他チームに比べた強みだと考えています。そして、何よりお互いのポテンシャルが最大限発揮できるメンバーだと考えているので、試合をするのがいまから楽しみですね。
③注目しているチームやプレイヤーは?
– ももち
若手とベテランのバランスがいいウメハラゴールドですね。各プレイヤーのポテンシャルも高いのでBANにも強いと思います。
プレイヤーとしては同じセス使いであるsakoさんですね。僕だけがセスを使っていれば他プレイヤーもそれほど対策をしてこないという読みがありました。しかし、sakoさんが使うとなればみんなが対策をするので、そのうえでsakoさんがどのように仕上げてくるのかや、他プレイヤーがどういった対策をしてくるのかが気になっています。
編集部による戦力分析と戦略予想
“忍ism”チームという印象が先立ってしまうが、メンバー構成を見てみると安定感のある“ももち”、“藤村”と、勝負所で強みを見せる“ハイタニ”、“ジョニィ”と実はバランスの良さが光る。
また、インタビューにもあった通り、セスや春麗、ララ、Gと各自がメインを変更するレベルで新しいキャラクターに取り組んでいることから、BANは別として相手に合わせて相性のいいキャラクターを選べる柔軟性は厄介だ。
さらにはチームワークも抜群なので、その注目度はチームの中でNo.1と言えるだろう。ポイントゲッターであるももちと藤村に対して、勝算をどれだけ握れるかが対策のポイントになりそうだ。
編集部BAN戦略予想
セス(◎)、春麗(〇)、ララ、G(▲)
チーム全体のキャラクタープールが広く、BANを絞ることが難しい構成。まずはキャラクターとしてポテンシャルが高いももちのセスや藤村の春麗へのBANが妥当か。そうでなければ、ハイタニのララやジョニィのGをBANすることで逆転要素を少しでも削ぎ落し、チーム全体の総力戦に持ち込むのが有効だろう。
ネモオーロラ

チームメンバー | 使用キャラ |
リーダー:ネモ (写真左から2番目) |
ユリアン、ギル |
sako (写真左から3番目) |
セス、メナト、影ナル者 |
ガチくん (写真左) |
ラシード、かりん |
キチパ (写真右) |
ザンギエフ、アビゲイル |
①チームメンバー選出の理由は?
– ネモ
『ストリートファイターV』シリーズは2020年で5年目となりますが、そんな中sakoさんはいまでも新キャラクターであるセスの研究や開発など、モチベーションの高さを感じたのが選出の理由です。新キャラクターであってもきっちり仕上げてきて、ここぞというところで勝ってくれる信頼感もあります。
ガチくんとキチパについてはsakoさんと相談しながら選びました。ガチくんは大会に向けて仕上げてくる安心感のあるプレイヤーで、sakoさんの評価も高かったのでふたりの合意の上で選びました。
キチパについてはポテンシャルの高さが一因ですね。メインがザンギエフということもあり、敵に回すよりかは味方にしてしまった方が有利に働くという考えもありました。前回のリーグ以降、サブのアビゲイルも使い続けていてその練度も評価のポイントになりました。
②チーム構成のバランスやコンセプト、チームワークは?
– ネモ
強いプレイヤーが集められた上でバランスはいいと思います。誰を控えにするのか悩むくらいです(笑)。チーム戦はメンバー間の雰囲気が大事なので、リーダーがすべて決めてしまって、後でメンバーが後悔するといったことがないようにしています。相手チームの構成に相性の良いプレイヤーというのをチーム内できちんと共有することで、メンバーが納得した状態で試合に臨めるようにと考えています。
③注目しているチームやプレイヤーは?
– ネモ
フードガイアがチーム全体として非常にバランスがいいですよね。メンバー全員のサブキャラの練度が高く、BANをしたところで代わりのサブすら活躍しそうな脅威があります。誰をBANするべきかというのが難しいため、強いチームだと思います。
あとは前回のまちゃぼーのようにこのリーグに向けて急激にサブを仕上げてきているプレイヤーがいる可能性もあると考えています。そうなると、あらかじめ想定した戦略が崩れてしまうので、サブキャラクターの仕上がりが見えていないプレイヤーほど警戒しています。
編集部による戦力分析と戦略予想
サブキャラクターの練度が高い“ネモ”と“sako”を中心に据え、プレイとキャラクターの両面で安定感のある“ガチくん”、爆発力のある“キチパ”といった、各プレイヤーのポテンシャルとキャラクター構成の両面でハイクオリティーなチーム。
キャラクターバランスから見てもネモ、キチパの尖った攻撃力が目につく一方で、立ち回りの安定感が売りのsako、ガチくんとチームとしてのシナジーはほかと比べても高い印象だ。
sako、ガチくんはリーダークラスの強さがあるため、少しでもBANで戦力をそぎ落としたいが、その代わりにキチパのザンギエフをフリーにするというのはそれはそれで苦しい選択。sakoのセスをどうやって攻略できるかが他チームから見たポイントになりそうだ。
編集部BAN戦略予想
ラシード(◎)、ザンギエフ(〇)、セス(▲)
不得意キャラクターが少ないラシードと、少しくらい不利な組み合わせならひっくり返せるザンギエフがBAN候補か。キャラクターのポテンシャルと新キャラクターの開発力を警戒してセスをBANするという方法もあるが、その場合ザンギエフやラシードを相手にすることになるため、持ちキャラとの相性が重要になるだろう。
フードガイア

チームメンバー | 使用キャラ |
リーダー:ふ~ど (写真左から2番目) |
レインボー・ミカ、ポイズン |
どぐら (写真左から3番目) |
ベガ、セス |
ぷげら (写真右) |
ポイズン、セス、バイソン、いぶき |
Shuto (写真左) |
ユリアン、ベガ |
①チームメンバー選出の理由は?
– ふ~ど
最初は板橋ザンギエフが欲しかったのですが、ドラフトの抽選で負けてしまったので、次点の候補としてどぐらになりました。どぐらはなんだかんだでしっかり勝ってくれるイメージがあったし、チームの方向性も決められたので結果としてよかったと思っています。
僕とどぐらの共通点が大会を複数のキャラクターで勝ち抜いているプレイヤーということなんです。そのため、この時点で残りのメンバーについても複数のキャラクターを高いレベルで使いこなせる人を選ぼうと決めました。
その結果、次に選ぶべきプレイヤーがぷげらでした。シーズンごとにメインを変えているし、それがハイレベルに仕上がっていたのを知っていたので、フードガイアの“色”を決めるためには彼だなと思いましたね。
Shutoも前回のリーグでチームを組んで、サブのベガが強いのを知っていたので選びました。Shutoは前回ほとんどBANされなかったのですが、それはお互いのチームがBANをしたうえで、相手のサブとShutoのベガとなった場合に相手からすると脅威だったからなんですよね。
②チーム構成のバランスやコンセプト、チームワークは?
– ふ~ど
先にもある通り“全員が複数キャラクターを使いこなせる”というのが、フードガイアの色だと思っています。相手からすればBANしにくくなるし、多くのキャラクターを対策しなければならず、やりにくいだろうという作戦です。
チームとしての取り組みや戦略はどこよりもハイレベルだと思います。今回はメンバー4人のうち3人が出場する形式ですので、必ずしも全員がすべてのマッチアップを想定して練習する必要はないんです。こちらは選べるキャラクターが多くいるので、相性のいい組み合わせで確実に勝てるように練習して、苦手な組み合わせの場合はリザーバーにまわってもらうといったポイントを押さえた取り組みをしています。ですから、リーダーの僕が控えにまわることも十分あり得ますよ。
③注目しているチームやプレイヤーは?
– ふ~ど
優勝が念頭にあるのでそれほど気にしてはいないのですが、強いてあげるのであればウメハラゴールドですね。ポテンシャルの高さで言ったらもっとも強いチームだと思います。
ただ、おそらくウメハラゴールドは個々の取り組みを大事にしてそうなので、それを僕たちのチーム力で倒すことができるのかというのが個人的に楽しみですね。
編集部による戦力分析と戦略予想
チーム全体のポテンシャルについて抜きん出てはいないものの、インタビューにもある通り、メンバー全員が複数キャラクターをハイレベルに使いこなせるという武器を持ったチーム。
このチームに対してはBANをしたところであまり効果はなく、有効だと思われるBANすらそれを想定してピンポイントな対策を用意してくる可能性がある。
ふ~どガイアに対してはリーグを長期戦と捉え、序盤は仕上がり具合の確認に徹することで、中盤戦以降のBANの参考にするといった広い視点での対策が必要になりそうだ。
編集部BAN戦略予想
ポイズン(◎)、ユリアン(〇)、ベガ(▲)
BAN選択の難しさでは全チームトップとも言えそうだが、それぞれのキャラクタープールの中で被る組み合わせが鍵。ふ~どとぷげらで共通するポイズン、どぐらとShutoで共通するユリアン、ベガがBANで有効に働きそうだ。
マゴスカーレット

チームメンバー | 使用キャラ |
リーダー:マゴ (写真左から2番目) |
かりん、キャミィ |
もけ (写真左から3番目) |
ラシード、キャミィ |
水派 (写真左) |
コーリン、是空 |
MOV (写真右) |
春麗 |
①チームメンバー選出の理由は?
– マゴ
まず、もけについてはきちんと役割を与えれば活躍してくれるという信頼がありました。また、前回までのリーグではBANが集中した結果悔しい思いをしていたので、一緒にチームを組めば、より奮起してくれるだろうという期待を込めて選びました。彼は普段からともに活動する“魚群”のメンバーなので、チームを組めてうれしかったです。
水派については彼が『ストリートファイターV』の初期から真面目に取り組み続けていて、最近の成長は目を見張るものがあると思っていました。当然、魚群メンバーということもありますが、それを抜きにしても選びたいプレイヤーですね。
MOVはプレイヤーとして非常に高いポテンシャルを持つ一方で、スタイルが職人気質で黙々と詰めるタイプなんです。そういった中で、僕とMOVはもともと親交がありましたし、プレイも認め合っている仲だったので、「彼の実力を引き出せるリーダーは自分だけだ」
と思っていたんです。チームとしての取り組みやプレイの中で情熱を見せることで、それに応えてくれるだろうという信頼があって選びました。
②チーム構成のバランスやコンセプト、チームワークは?
– マゴ
うちのチームは誰か絶対的なエースがいるわけじゃないのですが、調子が上がれば全員が“火を噴く”可能性があるとも考えています。単純にメンバーそれぞれの実力を足し算していった場合、ウチのチームは決してトップではありません。ですが、チーム戦はひとりだけ調子がよくてもダメで、メンバー全員が“チームのためにがんばりたい”という思いを強く持つ必要があるんです。
だから、ウチのチームは個々の戦力を認識したうえでそれぞれの役割を明確にし、メンバー全員が活躍できるチャンスを作っています。それがあることでがんばろうという気持ちになれるので、全体として良い雰囲気が作れています。
③注目しているチームやプレイヤーは?
– マゴ
ウメハラゴールドのメンツが強烈で、全員のポテンシャルの高さが際立っていますよね。ここに勝つにはメンバーそれぞれがいい影響を与えあうといった、チームの総合力の部分で上回ることがポイントだと思っています。
編集部による戦力分析と戦略予想
インタビューにある通り、安定したポイントゲッターは不在なものの、もけや水派といった“調子の上振れ”で爆発しそうなメンバーが揃い、そこにアクセントを加えるMOVが特徴的なチーム。キャラクター構成ではかりん、コーリンの攻撃力と、ラシード、春麗の堅実さといったバランスのよさがうかがえる。
また、忘れてはいけないのが前回リーグ覇者である“マゴのリーダーシップ”。キャラクターの起用やBAN戦略といった部分はもちろんのこと、チームの実力を引き出すその手腕が発揮されれば、メンバーそれぞれがリーグ期間中に大きく成長する可能性もあるだろう。
編集部BAN戦略予想
ラシード(◎)、春麗(〇)、かりん(▲)
もけのラシード、MOVの春麗とそれぞれメイン一筋の印象が強いプレイヤーを対象にしたBANが濃厚だが、チーム構成によってはサブキャラクターが被っているキャミィもありか。
ただ、MOVはもともと器用系であり、もけも前回リーグの経験があることから、それぞれがサブキャラクターを仕上げてきている可能性が高いだろう。とくにMOVは独特なキャラクター評価の基準を持っており、意外なサブキャラクターを使ってくる可能性が考えられる。こういった正体不明なサブを引き出すより、サブが想定できるマゴのかりんをBANするのは戦略として安全ともいえるだろう。